[こども話] 赤ちゃんのお世話は落ちゲーに似ている。



漫画のこととかアニメのこととか日々の小ネタとか子供のことも、書きたいことはいろいろあるのですがなかなか時間が取れず…でもそろそろ子供のことや妊娠出産の話なんかも、少しずつ書いていこうかなと思います。
そんなあひるちゃん子ネタ、第一弾。
赤ちゃん、特に新生児期のお世話って、実際やってみて、ぷよぷよやテトリスなどの落ちゲーとか音ゲーに似ているな、と思いました。
しっこ→乳↓しっこ→乳↓うんち←乳↓しっこ→しっこ→うんち←うんち←乳↓乳↓うんち←爆うんち△洗濯◎しっこ→おむつ替え中にしっこ→シーツも自分のパジャマも全部洗濯◎◎◎
からの、超新星爆発うんち!いっけ~~!洗濯◎◎◎洗濯◎◎◎洗濯◎◎◎
みたいなかんじで、次々降ってくる指示に従ってコマンド入力しっぱなし。この間子供は概ねずっと泣きっぱなので焦燥感パネエ。その辺もゲームっぽいです。積み上がるのはぷよじゃなく洗濯物です。マジ洗濯パネエ。水道代が2倍近くに跳ね上がって水道局の人が漏水ではないようですが何かお心当たりは?とわざわざ調べて声かけてくれたほどでした(子供が生まれて、と伝えたらそれはおめでとうございます、と言ってくれました)。確かに洗濯回数が3倍くらいになった。
そしてしっこ→しっこ→うんち←うんち←乳↓乳↓と休む間もなくお世話しっぱなし泣かれっぱなしで、ふと時計を見ると5時間も6時間も経過している。自分の睡眠どころかトイレに行くのもままならない。もういっぱいいっぱい…ってところに「笑った!(新生児期の場合は反射です)」とか「指をぎゅっと掴んでくれた!(反射です)」とかいうボーナスが入って積み上がっていた疲労が一気に消えちゃったりもする。そこら辺もゲームっぽいです。


こんなかんじのゲーム的緊迫感、立ち上げちゃったら最後もう席も立てない…!(実際には座る暇もない)というしんどさは、うちの場合は3ヶ月4ヶ月頃で一段落した気がします。今はもうまもなく満一才なので違った大変さや楽しさがありますし、また、オットも私も周囲の育児先輩たちから口々に言われたのが、その大変な赤ちゃん初期の頃、特に寝返りができたり首が据わったりする前の自力で動けるようになるまでの間って、振り返ってみるととても貴重で得難い時間だから、しんどい時期でもあるけれど大事に楽しんでね、ということでした。振り返るとまさしくその通りだったなーと思います。寝返りもまだ自分で打てないような小さな生き物がうちにいるあの感じ。友人の一人が「なんともいえない幸せなものやったわ~」としみじみ言っていました。
小鳥ピヨピヨのいちるさんイクメンインタビューで子供さんのことを「想像していたより全然かわいい」「娘というより『信じがたいほどかわいい動物が家にいる!』という感じです」と表現しておられましたがこちらもまさしくその通り!と思いました。ありえないほどかわいい生き物がなんか家にいる!
うちにきてもらっていた産後ヘルパーさんも、妊娠中の打ち合わせで「新生児ちゃんがいるご家庭って、赤ちゃんの何ともいえない存在感とやさしい生命力に満ち溢れているので、きっとお子さんが産まれてきたらあひるさんのご家族皆さんも明るいパワーをもらえると思いますよ」というふうに言ってくださって、赤ちゃんのお世話ってタイヘン、という話はよく聞くけれど、なるほどパワーをもらえるのか~と新鮮に思ったものですが、やっぱり産まれてみてその通りだったなーと実感しました。
高齢初産だしけっこう大変なお産だったので(この辺もいろいろ小ネタがあるのでそのうち)、お世話が一番大変な時期に自分もなかなか本調子ではなかったのですが、それでもこの新生児期ってもうちょっと続いてくれてもいいのにな~と思えるくらい幸せな時間でした。
よく「子供は三歳までの可愛さで一生分の親孝行を果たす」とか「歩いたりしゃべったりする前が可愛い」みたいに言うじゃないですか。産む前まではそういうの聞くと子供の人格無視かよ!ムキーとか思っていたものですが(あひるちゃんめんどくさいフェイズ)、でもそういうことじゃなくて、なんかもう生き物として単純に新品っていうか、アップル製品開封の儀っていうか(ここでそれ?)、真新しいものの持つ眩しさ、ほ乳類の発達の過程を垣間みている感じ、動物っぽい原始的な、疑念の余地のない可愛らしさというのは、確かに生まれたての頃だけに宿っている特別なもので、それを間近につぶさに見ていられるのはこんなにも貴重で誉れなことだったのだなあ、と思うようになりました。育児超楽しい面白い。
一番大変な時期にそんなふうに思えたのは、前述のヘルパーさんや(今もたまにきてもらっているという甘えっぷり)、自分もあまり体調が良くない時期に連日きてくれたオットのお母さん、そして激務をなんとかやりくりしながら、長引いた入院の間も退院してからも、自分の生活と妻子のケアをがんばってくれたオットのおかげだなあと思います。吉田戦車が産後一か月のことを、伊藤理佐(妻)がアスリート、自分がマネージャー、と描いていましたがこれもほんとまさしくです。子供に矢印して「競技」って。うん、競技。
先に産んだ友人たちが心身両面の赤裸々なしんどさや面白さについていろいろと聞かせてくれたことも、大きな助けになりました。わ~分娩で肛門がえらいことになるってほんとだったんだね~(担当医師に「立派なことになってますね」って関西弁で言われました。具体的には出る。友人は出っぱりすぎてウォシュレットが出てこれなくなってたそうです)とか、わ~ほんとに背中スイッチってあるんだ~わははは、とか。置くと泣くんですよね赤子。もうベッドにかざすだけで泣くの。止まると泣くとか座ると泣くとかね。赤子スタビライザー。そういうのも、予備知識がないと「なんでなの~…」と途方に暮れるけど、みんなこうなんだと知ってると「ほんとにこうなんだね~」と途方に暮れつつも面白がれて、ほんと助かりました。みんなありがとう!
そんな赤ちゃんのお世話でした。
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関連あひる
祝福のコメントをたくさん本当にありがとうございます!
December 25, 2014 [お知らせ] こどもがうまれました
そういえば今日は12年目の結婚記念日でした。なんもしてへん。
March 03, 2013 10th wedding anniversary
子供ほしくなる映画。
July 28, 2012 おおかみこどもの雨と雪が、トヨエツ的にも素晴らしすぎた件
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吉田戦車のアスリート発言は、今調べてみたら伊藤理佐『おんなの窓』4巻収録の産休代打『おとこの窓』でした。

おんなの窓 4
伊藤 理佐
文藝春秋
2012-11



ていうかまんまシムズの世界ですね。iPhoneアプリもあるんだっけ?



人間だけでなく動物も含め、大人に可愛いと思わせる赤ちゃんの力をベビーシェマと言うらしいですが、これが遺伝子のなせる技ならあんたすごいよ!計算通りだよ!と思いました。遺伝子、恐ろしい子。

利己的な遺伝子 <増補新装版>
リチャード・ドーキンス
紀伊國屋書店
2006-05-01



ハートをつける ハート 3

“[こども話] 赤ちゃんのお世話は落ちゲーに似ている。” への4件の返信

  1. 確かに、やさしい生命力に満ち溢れた小さな動物がいるって感じですね。ほんと。私は帝王切開だったので、産んでから数日後、ベッドで寝てたら部屋に赤子が運ばれてきたので、動物やってきた感はんぱなかった事を思い出しました♪

  2. > アサジマさん
    おお、帝王切開おつかれさまでした。私も分娩後しばらく起きられなくて、新生児室から部屋に運ばれてくる状態でした。しかも大抵泣いてからなので、泣き声と滑車のガラガラ音が近づいてくる…あれはもしやうちの子…コンコン(ノックの音)ってかんじでした。
    あの生まれて数日の生まれたて感(説明になってナイ)はんぱないですよね、ほんと。

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