久しぶりの珈琲屋さんに行ってみた。
すごく濃くて美味しいコーヒーを出してくれるのだけれど、お店が狭くてお客さんやお店の人との距離が近すぎて、常連でない身には微妙に落ち着かない。なのでいつもあの珈琲飲みたいなあと思いつつ素通りしていたお店に、思い切って行ってみた。
お店の扉を開けると、カウンターに常連さんらしき男の人が一人、マスターとおかみさんと話が弾んでいたようだ。マスターはカウンターの中、おかみさん(奥さんとかマダムというよりおかみさん)はカウンターの一番手前の席に座っている。
そのお三方が一斉に私へ注目し、あらあらまあまあ、ととってもにこやかに歓迎してくれる。カウンターからやや離れたテーブル席に荷物を下ろそうとしたところ、いやいやそんなどうぞこちらへ、とにこにこ顔でカウンターを示され、あ、一人でテーブル席はまずいのかな、と私もつい勧められるままにカウンターの奥に腰掛ける。
と、メニューを差し出されるタイミングで、すいません知り合いの人と間違えました…すごく似てたもんで…とお三方から恐縮ぎみに申し出られる。むしろ納得。そうですよね一年くらい前に1~2回来たっきりなのにこの歓迎ぶりおかしいと思ったんです。
その後お三方はそれぞれにアナタが間違えるから、いやいやそっちこそ、と責任をなすりあっててえっと何だかすいませんでした。珈琲は相変わらず美味しかったです。家でどんなに濃い豆を使っても、濃く淹れようとしてもああはならない。プロの技。
その後。
お三方はさっきの話に戻って、あんこか何かをお赤飯でくるんだお菓子の話で、
おかみさん「ほんとあれだいっきらい」
きらいなのかよ。
そしたら常連さんが「それ何時頃から売り始めるの?」
なぜそこでその質問かよ。
なんかいろいろ面白かったです。
他にもええっと、ほら、○○と○○した話を小説に書いたら新人賞をとった旦那さん、あの人が○○した時の○○社の編集さんが、なんて話をしていて本にちっとも集中できませんでした。
‘THE SCRAP’―懐かしの1980年代
著者:村上 春樹
販売元:文藝春秋
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注文の多い料理店 (ミキハウスの絵本)
著者:宮沢 賢治
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