「この世界の片隅に」を見て、戦争や食料難より「嫁ぎ先がいい人ばかり」な事に目が行く方もいる、という話 [72年目の八月十五日]

「この世界の片隅に」を見て、戦争や食料難より「嫁ぎ先が、いい人ばかり」な事に目が行く方もいる…という話 – Togetterまとめ

こちらのツイートに対して、「自分も母や祖母の感想が同じだった」という人が多く、当時の「結婚」というもの、「嫁」という立場についてなどなど、色々と考えてしまいました。
それについて当時の女性たちの境遇に静かに想いを馳せる人がいる一方、「だからこの映画はリアルじゃない」「こんな良い人たちばかりなわけがないと興ざめだった」という感想を持つ人もいたようで、個人的にはそこで作品批判に繋げてしまうのはちょっと違うような気がしたけれど、そういうことで作品に入り込めなくなってしまう人もいるのだなあ。
私は原作も好きだったし、のん(能年玲奈)ちゃん好きだし、とても好きな作品でした。色々と考えすぎてレビューとか書けてないのですが、これは観なければと思い劇場で観た。

他にも、嫁ぎ先がすずさんに優しいのはただ「良い人たち」なだけでなく、息子が遊女と駆け落ち、あるいは心中してしまうことを恐れていて、それを防ぐためでは、という意見もありました。おおう…。

余談。
今はNHKでやっていたコトリンゴさんの特集を観ながら書いているのですが、コトリンゴさん普段のしゃべる声までふんわり優しくて素敵だなあ!

少し追記。
先ほど好きな作品でした、と書きましたが、どういうところが、というと、原作の持つ力や、当時の時代のなかできっと同じように笑いながら、激しく傷つきながら暮らした人たちが実際にいたであろうと想像させられる戦争という圧倒的な現実、それに、のんちゃんという複雑な立場に追いやられていた女優さんに焦点を当てて、彼女に「ありがとう、この世界片隅にうちを見つけてくれて」と言わせたところ、クラウドファンディングでたくさんの人たちの小さな支えを受けて出来上がった作品で、それが公開後口コミで少しずつ広まって記録的な大ヒットの結果になったこと、などなど、作品を取り巻くすべてが、劇的だなあと。
印象深い作品でした。劇場で観ることができて良かった。

この世界の片隅に (特装限定版) [Blu-ray]
のん
バンダイビジュアル
2017-09-15






「もう1つの原爆ドーム」 長崎・旧浦上天主堂

8月15日によせて。
今年、NHKで特集が組まれたそうでネット上でもよく目にした長崎の教会の話題。改めて検索してまとめてみました。

NHKドキュメンタリー – BS1スペシャル「幻の原爆ドーム ナガサキ 戦後13年目の選択」
NHKドキュメンタリー – ETV特集「原爆と沈黙~長崎浦上の受難~」

撤去された「もう1つの原爆ドーム」 長崎・旧浦上天主堂を写した幻のカラー映像

浦上天主堂 | 長崎市 平和・原爆

2013年の記事。
幻の世界遺産・浦上天主堂はなぜ取り壊されたのか? 長崎原爆の隠された真実に迫る  | ダ・ヴィンチニュース


こちらは広島原爆ドームについて。24歳のガイドさん!
原爆ドームはなぜ残ったか|24歳が原爆を伝えるガイド日記(広島平和記念公園ガイド)

広島平和記念資料館について、2007年に話題になり、当ブログでまとめてみた話。
August 15, 2007 広島平和記念資料館の展示まとめ