さて新井英樹。
こんなにも圧倒的で希有な、無二な才能が、マイナーであることの弊害。
マイナーであるという事実はまあ納得いくとして。(だってしょうがない。読者に喧嘩売るのが大好きな人なので;)
弊害があると思います。
あの、世間で絶賛されている『ブラックジャックによろしく』。
連載開始からずっと読んでいますが、私はまったく魅力を感じることができません。申し訳ないけど。がんばって描いてるとは思うけど。(でもがんばって描いてる姿が透けるようではフィクションとして二流)
どうしてこんなにも売れて、「重い」「深い」と評価されているのかわからなかったのですが。
『キーチ!!』8巻を読み終わって、扉が少し開いたような気がしました。
世間が新井英樹を知らなすぎるからです。
いや、まじで!
人の痛み、世の中の矛盾、弱さ、汚さ、それに対する憤り、立ち向かおうとする心、強さ、生きること、生かすこと、命の尊さ、世界の、人の美しさ。
そういうものを真正面に据え、本気で語ろうとする、伝えようとする本物の迫力。
『宮本から君へ』
そして
『The World Is Mine』と、
新井英樹をずっと読んできている人間は、圧倒的な筆力、五感を持って行かれるような迫力を知っているのです。
みんなまだそれを知らない。
読んでほしいです。
ただし、
さて。
さらに続きます。
***勝手に新井英樹祭り***
**新井英樹『キーチ!!』啓蒙第一章・導入編
**新井英樹『キーチ!!』啓蒙第二章・孤高編
**新井英樹『キーチ!!』啓蒙第三章・託宣編
**新井英樹『キーチ!!』啓蒙オマケ・ギャグ?編
**新井英樹・萌え編
***関連リンク***
『キーチ!!』7巻のamazonレビューのいくつかが、キーチと新井作品の魅力をなかなかうまく説明してくれていると思います。興味があればどうぞ。
(多少のネタバレを含むので、興味どころかソワソワしてきちゃった人は予備知識を入れずに1巻から順にお読み下さい。新井サマにひどいことされます。クセになります。)
新井英樹『ザ・ワールド・イズ・マイン』がマンガ夜話に降臨!
マジですか!!!くりおねさんから教えて頂いてびっくりです。
■夜話ラインナップ決定(夏目房之介の「で?」)
新井英樹『キーチVS』、9巻で俄然盛り上がってきた
キーチVS 9 (ビッグ コミックス)著者:新井 英樹販売元:小学館(2012-06-29)販売元:Amazon.co.jpクチコミを見るキーチVS 8 (ビッグ コミックス)著者:新井 英樹販売元:小学館(2012-01-30)販売元 …
新井英樹さんは有名ですよ。僕も20代前半までは、はまって読んでました。ワールドオブマインが一番好きですが、新井英樹さんの言いたい事は、ギャグ漫画などを書いてる漫画家さんなら、だいたい分かってるのでは…分かった上でギャグ漫画などを書いてると、思います新井英樹さん以外にも本物の漫画家はたくさんいますね
キーチは途中で読むのを止めましたが、また読み直してみます。