『有限と微小のパン THE PERFECT OUTSIDER』、読了~。これで森博嗣デビュー作からのS&M(犀川先生と萌絵たん)シリーズ10冊をようやく読破。ああ面白い。面白かったなあ。
しかし『有限と微小』、またしても理系オットくんに驚かされました。
またしても、というのは1作目『すべてがFになる』の時もべっくらこかされたからなわけですが。
まず。
『有限と微小』を読んでいて驚いたのは、映画『CUBE2』と同じような発想が登場人物犀川先生(←萌え)の口からちらっと語られたことでした。
こう、立方体を多次元的に重ねて…みたいな。そういう理論があるんだよ、みたいなことを犀川先生(←超萌え)が教えてくれるんですが。
これは….『CUBE2』から発想を得たの?それとも森っちが先?とりあえず読み終わったら、映画の公開年を調べてみよう。
とか思ってました。
で、読み終わって面白かったよ~、あ、そうだ『CUBE』の検索しなきゃ。とかオットくんに話したら、
OT「え、別にハイパーキューブでしょ?理系にはフツーの話だけど…みんな知ってるでしょ。って知らなかったの?(・_・)」
し……..
知りませんでしたΣ(oДo||;)
『CUBE2』観た時も「え~なんか四次元とか言い出してうさんくせー」とか思ってました。
OT「や、四次元ってフツーに理論としてあるから。」
ええええええええ
Σ(((@口@||;)))!?
そそそそうなの!?四次元とかってめっさただのSFだと思ってた。想像力の産物だとばかし。
OT「え、だって飛び出す絵本とかで見たことない?ハイパーキューブ(・×・)」
ないから!またそういう幼稚園で習うとかそういうことを。
OT「や、これは本当に。」
え、えええぇぇぇ…….(。_ 。;)
どうなんでしょう皆さん。私が恐ろしく無知なだけなんでしょうか。知ってた?四次元。常識?ハイパーキューブ(;ω;)。
一作目『CUBE』に比べて『CUBE2』が不評だったのは、観た人の大部分があれが科学的に実在する理論のもとに構成されてるなんて知らなかったからだったりしないでしょうか。ただ荒唐無稽な何でもアリ話じゃん、って見くびっちゃったから。少なくとも私はおもっきし見くびってました。ごめんなさいキューブ2のスタッフの皆さん。
ともあれ。
森っちのおかげでまたちょこっとおりこうになったようです。みんな知ってる?ハイパーキューブ(・∀・)/スゴイんだヨ?
* * * * *
しかし森っち、面白いですね。理系のヒトに文才を与えるとこういう小説を書くんだなあ。
小説に不可欠な風景の描写とかがいちいち新鮮です。「音の速度が」とか「光の屈折率が」とか何とか言ってて。風景見たってそんなこと考えません。そもそもそんな知識が頭の中にない(←え、私が無知なだけですか)。だからそんなふうに表現しようと思いつかない。
そういう科学的知識がまず頭の中にあって、それを外に向かって表現しようとする際に詩的な言葉に変換して出してくる。その変換装置が独特なんでしょうね。理系な作家というだけなら他にもいるし。瀬名秀明とか鈴木光司とか。
(鈴木光司はリングシリーズが有名ですが『楽園』が好きです)
(瀬名っちは『虹の天象儀』が天文部にはたまらない)
でも瀬名っちはもっとかくかくしてる(?)し、光司さんはもっとなんか、情熱的だし(^▽^)。
ああ、瀬名っちが森っちと京極さん(京極夏彦)を並べてたな。
(『魍魎の匣』はインパクトありました…。「みっしり」という何でもない言葉が怖くなる。ああ怖い。)
『有限と微小』の解説を飾ってるのが島田荘司でしたが、「森っちは一文が短い」と言っていて(いや荘司さんが森っちとは言ってないけど)それを聞いて何となく、ハルキ(村上春樹)とも近いのかも、と思いました。こう、文の書き方の独特さ加減が。似てるとかそういうことではなくて。
(今移動中には何度目かの『ダンス・ダンス・ダンス』返読中)
いやあ森っちにハマるとこの後かなり大量に楽しめるので、それが一番嬉しいかも。次のVシリーズも入手しなければ。
思えば昨年は森っちといい、8月頃から読み始めたアヤツジ(綾辻行人)の『館』シリーズも読破したし、
小野主上(小野不由美)も十二国記などなど読んだし(『屍鬼』についてもそのうち書きたいなあ)、いいものいろいろ読みました。
うん、今年の読書も楽しみです。
オットくんの力学講座
さて。
お布団を二枚とも居間に移動し、夏の間キャンプみたいに居間で寝ることになったあひる家。
問題がひとつ。
布団がフローリングで滑る。ちょっと寝返りうつだけでずれる。2つの布団にスキマができるんですよ。なんかこういうことがすっごく気になる私はO型です(゚….
オットくん’s eye
こちらの記事をオットくんと一緒に見ていたらですね。
■らばQ:実は隠された裏の意味を持つ企業ロゴいろいろ
言われてみるとへえなるほど!と思えるものばかりなのですが、こちらのロゴマークがですね。
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これはなんというお役立ち。
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