映画『アイアムアヒーロー』、ゾンビ映画入門としてどうでしょう?

先ほど自分の感想を書きましたが、リンク集を作っていたらどの記事も面白くて引用が長くなってしまったので別記事にします。
花沢健吾さんのツイートいくつか。
地上波放送なし!で、でしょうね…


なるほど。


ちょ( ´Д⊂・゜・


花沢先生のツイートにあったレビュー記事2件は以下に。


松江哲明の『アイアムアヒーロー』評:原作愛がありながら、映画的な快楽を追求した作品|Real Sound|リアルサウンド 映画部


まず、映画の前半にある長回しのシーンからすごいです。鈴木英雄役の大泉洋さんが、「あれ? 今なんか近所で変なことが起きているぞ」と感じて外を駆けていくと、あれよあれよという間にZQNが増殖していって、気付いたときには世界がひっくり返っている。あのシーンをワンカットで一気に見せたところが映画としての勝利で、とても痛快でした。原作では、うだつの上がらない漫画家を主人公としたエッセイ漫画のように見せかけて、彼の日常生活をじっくりと描いたうえで、急にゾンビものに方向転換することで読者の予想を裏切るという手法を採っています。おそらく原作をただ忠実に再現しようとしていたら、その漫画的な仕掛けを映画でやろうとして失敗する可能性もあったと思うのですが、きちんと映画ならではの表現でダイナミックに“世界の崩壊”を描ききっています。クライマックスでも、しつこいくらいに銃を撃ちまくって、ひたすら映画的な快楽を追求している。ちゃんと「映画として」面白いんです。


それと、東日本大震災以降だからこそ表現が際立った部分もやっぱりあると思います。
(中略)
先ほど話した長回しのシーンもそうですが、ライフラインが一切断たれて、日常生活がたちまち困難なものになる怖さなども、すごくリアルに表現されていたと思います。現実的な悲劇の背景には、実際に被害を受けた方々や亡くなった方々がいるわけで、それを娯楽映画のフォーマットにするのはかなり際どいことではあります。しかし、それは作り手に相応の覚悟がないとできないし、本当に面白い表現はそういうところから立ち上がってきます。過剰な人体破壊描写もそうだし、死体の山を作ることもそう。『アイアムアヒーロー』は、何かを踏み越える覚悟を持って作られている作品で、だからこそ僕は好きなんです。街が壊れていく様子だって、たとえば望遠の映像で一気に電気が消える演出にもできたし、撃たれた人間があっさり倒れるようにもできた。でも、本作はそこを描くことから逃げていません。

こちらは、ゾンビ映画というものの説明から日本における映画やゲームのゾンビものについてもまとめてあり、その中での今作について。とっても判りやすく面白かったです。
ゾンビ映画は売れない定説を覆す? – BIGLOBEニュース


大泉洋が主演する映画『アイアムアヒーロー』は興収15億円を見込めるヒットになっているのだ。


◆ホラーとの違いとは?“ソンビ映画”の基本ルール
 そもそもはゾンビ映画とは一体なんなのか? 作品ごとに内容は異なるが、共通するのは、ある要因で死者が蘇ってゾンビとなって人を襲い、ゾンビに襲われた人はゾンビ化するという設定。ゾンビ映画とは、ジャンルとしては恐怖もののホラー映画のなかのひとつになるが、この設定があるかないかが他のホラー作品と大きな違いになり、そこには死生観にまつわる葛藤のほか、家族愛や友情などしっかりとした人間ドラマが描かれる作品も多く、ホラーファンだけではない固定ファンがついている。

日本ゾンビ映画、すいませんどれも全然知らなかった!


日本にもゾンビ映画の熱狂的なファンは多く存在し、ゾンビ邦画も製作されている。自主制作や小規模なインディペンデント系を除いたメジャー作品を見ても、哀川翔と浅野忠信が共演した『東京ゾンビ』、お笑い芸人・品川ヒロシ監督の『Zアイランド』、バナナマン日村主演の『新選組オブ・ザ・デッド』、井口昇監督の『ゾンビアス』など、それぞれ斬新な設定のゾンビが登場したり、日本ならではのコメディ要素を取り入れたりといったエンタメ系ゾンビ映画が公開されているのだ。


そうしたなか、大手映画会社・東宝による本気の大作映画『アイアムアヒーロー』が公開され、ソンビものとしては異例のヒットスタートを見せている。
(中略)
 このヒットの最大の要因には、人気キャストによるエンタメライト層へのアプローチに成功していることだろう。それに加えて、そういったゾンビ映画に慣れていない人たちに、過激な映像描写への驚きとともに、それを映し出す理由があるメッセージ性のある人間ドラマがしっかりと描かれているところのおもしろさが伝わり、ゾンビへのネガティブな反応が起きなかったことがある。同作では、家族や友人など愛する人とある日突然、戦ったり殺し合ったりしなければいけなくなる絶望感があり、“強者が弱者を支配する”“誰かを守ることで英雄になれる”というストーリー部分も丁寧に作られている。
 そこには、ただ怖がらせるだけのホラー映画では味わうことができない、観る人それぞれに想像する余白を与えることで物語をおもしろくするゾンビ映画の醍醐味がつまっている。原作ファンも多い人気漫画をライト層にまで響く極上のエンタテインメント映画に仕上げた『アイアムアヒーロー』は、ゾンビ映画観客層の裾野を広げた。これまでの“ゾンビ映画はヒットしない”という日本映画界のジンクスを打ち破る作品になるかもしれない。

ベタ褒めじゃないですか。なんかすごく売れる気がしてきた!みんな見るといいよ!エグいけど!
先ほども書きましたが、ゾンビ映画としてのお約束、生き残りのコミュニティでの秩序や横暴、ショッピングモール(キター)、家族愛や、さっきまで仲間だった人を犠牲にせざるを得ない葛藤などなどもきっちり盛り込まれているので、ゾンビ映画入門編として良いのではないでしょうかね?大泉洋ファンな皆様はぜひこれを機に、ゾンビどうでしょう。
…なんでこんな一生懸命ゾンビ映画の啓蒙してるんだろう。子供一時預けの貴重な一人時間を使って。もっと料理の作り置きとかしろと。おかげさまで楽しいです。上のリンクで「日本にもゾンビ映画の熱狂的なファンは多く存在し」とありますが、別にあたくし熱狂的ファンじゃないですからね?まあゾンビなら観ておくかな程度で。以前「ロメロのゾンビ三部作ご紹介」記事にも書きましたが、気づけばけっこう映画もゲームもゾンビもの観てきてて、カードある程度たまったからまあ、集めとく?みたいな。うん。そんなくらいですよ?ええ。だからまあ、わからないことがあったら何でも訊いてね?今回の映画観てても改めて思ったけどやっぱゾンビには「面」の破壊力だよね。『寄生獣』市庁舎戦でも言われてたので皆さんご存知かと思いますが、ボーガンとか刃物とかの刺突系では弱いのですよ。ショットガンとかこん棒とかの打撃系ね、効くのは。バールのようなものよりはバットね。金属バット。まったく素養のない人に比べたら多少はお役に立てるかなとは思うんですけどね?いざとなったら。
そういえばオットくんにいたってはゾンビ映画をして「ずっとお食事シーンでグルメ番組みたいなもんだ」と言い放ったツワモノですから(注:本当)私たちまあ何とかなるんじゃないかな?と思っています。いざとなっても。
その他のリンク。
けっこう褒めていらっしゃる。
超映画批評「アイアムアヒーロー」75点(100点満点中)
前にも貼りましたがこちらにも。面白かったレビュー2件。
日本のゾンビ映画のスタート地点。映画「アイアムアヒーロー」|忍之閻魔帳
【ネタバレなし】映画「アイアムアヒーロー」を観に行ってきたので、感想まとめ – ゆとり、会社やめるってよ
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関連あひる。
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叙情のかけらもないオットくんよ。
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ゾンビサバイバルガイド
マックス・ブルックス
エンターブレイン
2013-08-07


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