新井サマといえばついサマづけで呼んでしまう漫画家新井英樹のことに他ならないのですが、『キーチVS』の最新巻5巻が出ました。
キーチVS 5 (ビッグ コミックス)
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今回の表紙もああもう熱苦しい上に神々しい大好き。
今回は、巻末に「町山智浩vs新井英樹」というインタビューが掲載されていて、それも面白かったです。
そもそもインタビューのアオリ文句からして面白かったのです。
担当編集者暴走企画
取材インタビュー
「新井英樹の部屋」
第一回ゲスト 町山智浩
(キーチVS 5巻巻末より引用)
担当編集者暴走企画てww
新井サマひょっとして今編集さんに愛されてないか?(いやまあ担当運は悪くなかったような話を愛蔵版などで読んだ気がしますが)
愛されキャラ?
新井英樹の部屋って。徹子の部屋のBGMが思わず脳裏をよぎりつつ嫌な部屋だなあー。
しかもこのインタビュー企画の目的として、
新井さんひとりでこんな答えのない問いについて考えていると煮詰まってくるので
とか書かれてるし、新井サマの表題作『宮本から君へ』の説明として、
主人公が×××犯に復讐するというエピソードをこってりと描き、たくさんの健全な読者からお叱りを受ける。
とか書いてあるし。言い得て妙すぎる。
そもそもキーチVSの1巻が出た時から気になってたんですよね。単行本の後ろの作品説明が愛に溢れすぎで。
この作品は
明るく楽しい漫画ではありません。
新井英樹の漫画ですから、
気をつけて読んでください。
内容はというと、主人公キーチが
世の不快なものと闘う話です。
正義や平和を求めて闘ったり
しません。あしからず。
(キーチVS 1巻裏表紙より引用)
これ書いた人新井サマのこと好きすぎです。
絵が気持ち悪いとか話が気持ち悪いとか作りがえげつないとか散々な言われようの新井サマだけど、お好きな人にはたまらんのです。嫌いな人にはそれがわからんのです(当たり前だ)。
キーチVS、青年編は5巻を数えてもまだどうなるのかわからないままですが、少なくともワールドイズマインと違って登場人物たちの一人一人がどれだけひどいことになるのか覚悟をしながらページをめくるのが怖い、ということはなさそうなので(ってどんだけひどい話だ)、そこは安心しつつ。
ヒロインが、今までの新井作品の歴代ヒロインたちと違ってなんか、袋を何重にしばっても匂い立つような生命力、ってのが希薄なかんじなので、今後どう変わっていくのかこのまま行くのか、興味深いところです。
なんかどっちかいうたら『SCATTER』の主人公の下品極まれりな女編集さんとかがヒロインになってくれたほうがッシャーーーキタキタキターーーーってかんじで盛り上がるんだけどな、読者としては。
いや私だけか?
↓この人、主人公です。女性です。下品とかいう言葉ではとっぷり溢れかえってしまってちっとも収まりきらないくらい下品です。
こちらも話はどうなるかまだまったく予測不能。
SCATTER あなたがここにいてほしい 1巻 (BEAM COMIX)
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