はい、いつか書きたいと思ってたシリーズ。『赤毛のアン』いきまーーす(゚Д゚)。
2年ほど前にケーブルTVでふと見始めたのがきっかけで、アニメ『赤毛のアン』にどっぷりハマりました。いやああれはすごい。
子供の頃も見ていたはずだけど、見えていなかった部分の何と多いこと。何と繊細・精緻に作られていること。ハマったのです。
誰にすぴっと感情移入したかというと….
マリラ。(゚Д゚)
アンちゃうんかい!ってね、もうすぐ30歳みたいな年齢で見るとですね、感心したのはマリラの、子供(アン)に対する態度のフェアさ!
「自分はオトナだ、相手はコドモだ」ということに甘んじず、高圧的でも軽んじるでもなく、感情的にもならず、厳しくも淡々と接していくではないですか。
素晴らしい。なかなか、なかなかできることではないと思います。
マリラの設定として、子供のいないまま歳を取り、兄・マシュウ”そうさのう”カスバートとずっと二人暮らしだったからまず子供の扱いに慣れていない、というのも効いていたのでしょう。それは舞台となっている時代の人たちの、”子供の権利”ナニソレ?(゚Д゚)という雰囲気、「子供は労働力、しのごの言わずに働け」という当時の常識にマリラは染まっていなかったということに他なりません。
そんなマリラの真摯な態度と教育を、みるみる吸収して成長するアン。幼少期の不遇によりナイフみたいに尖ってた不安定さからも脱することができ、TVシリーズが終わる15歳くらいにはもうすっかり落ち着いた大人の女性へと変貌を遂げています。おムネもハヤオ的少女ぺったんこじゃなく、いつのまにか魔女宅のおソノさんばりに立派になって…。
台所で立ち働くそんなアンの姿をふと注視して、マリラは、放映当時の小さなアンの姿と重ね合わせたりしてみています。すると初めて視聴者的にも「おおっいつの間にこんなに…!」
マリラ「アン、お前随分背が伸びたんじゃないのかい」
アン「ええそう、この夏で2インチも伸びたのよ」
マリラ「そうだ、それにほら….お前近頃ちっとも空想の話や、大げさな言葉遣いをしなくなったじゃないか」
アン「ええ、そうね….あんまり使おうと思わなくなったわ。笑われたりしたくないし。それだけ大人になったということなのかしら。あの頃のことは自分でも恥ずかしいの(照)」
ナレーター「マリラは妙に名残惜しい気持ちがした。自分が可愛がったあの少女は消えてしまい、代わりにこの背の高い、15にもなる真面目な顔つきの娘が立っているのだった。もちろんこの娘も同じく可愛いことには変わりなかったが、マリラは、」
マリラは….
びょ。(´;Д;`)
(BGM:♪大人の階段のーぼるー
君はまだーシンデレラーさー
♪少女だったとーいつの日ぃかー
振り向くー日があるーのさーー
せづねぐなるナだ(;口;)。
いやいやいや、アンにとってはよかったのです。庇護者・理解者に出会い愛され、つらかった少女時代は終わった。喜ばしいことです。私もTVを見ながらアンのとんでもっぷりにゲラゲラ笑ってアンちょーキてるとかいって散々おもしろがってたクセに、なのにいざそれがなくなってしまうとこう、それが失われてしまった、もう戻ってはこないということが、何ともさみしく….
さらに気づけばマリラの、髪のこげ色がやけに薄いカフェオレ色になっちゃってるではありませんか!
ああ、歳を取ったなあ….(´ェ`)わしも。
すっかり老け込んだ気持ちに。
そんな感じで『赤毛のアン』を見て涙していた私でございました。
それでもやはり、アンにシンクロするところも多かったです。次はアン編。
***『赤毛のアン』連載***
**第一章~マリラ編
**第二章~アン・前編
**第三章~アン・後編
**第四章~マシュウ編
**第五章~ギルバート編
こどものとき確か欠かさず見てた!セルからおこした絵本も持ってたなあーと思い出しました。きびしいだろうなあ、と半分興味から見ていたんですが、・・・泣いちゃいました。マリラとマシューがすごく良かったのです。
アニメ版、久々に見たい気も。
去年かな、劇団四季の舞台版(プリンスエドワード島でずっと上演されている台本を日本訳しているそうです)を放送していて、いや、えー、キャストの年齢とか
この原作にファンが多い理由が、わかるなあ、と。
>yanaさん
おおっ四季のサイト、マシューが!マシューが踊ってるゥ(;口;) わああ~、ちょっと見てみたいなあ。
>泣いちゃいました。マリラとマシューがすごく
>良かったのです。
やっぱりこの二人なんですねえ!世代、立場によってシンクロできる登場人物が変わってくるんですよねえ。それこそ親子で楽しめる。
カフェアルファ、ドアベルの音が変わっても ~『ヨコハマ買い出し紀行』最終巻(バレなし)
『ヨコハマ買い出し紀行』、とうとう最終巻です。
12年もの連載だったと聞いてびっくりですが、確かによく考えてみるともう10年以上の付き合い。
なぜこんなに、12年という歳月に驚いてしまうのでしょう。(ネタバレなし)