東京生まれで東京で暮らしてきた私にとっては、当時この地震は遠い西の方の、テレビの中の出来事でした。当時は19歳で大学受験生だったので、どこの会場でも試験開始前に「阪神地方からお越しで被災された受験生の方はこちらへどうぞ」と受験料の返還をしていたのを覚えています。その後通い始めた学校のサークルである時1人の男の子が神戸出身だという話になり、すごかったよ、天井がほんとに落ちてくるんじゃないかと思うくらい目の前に迫ってくるんだよ、ぐわんぐわん揺れてさ、と話してくれたこともありました。2〜3人でそんな話をしていた時にもっと大人数が来てなになに?と注目されたらいつもの調子で明るく「阪神大震災を生き延びた男☆」とドヤっていた。キラーンて。でもきっと、あの時話してくれた以上のたくさんのたくさんのことがあったんだろうな。
“阪神淡路大震災から26年” の続きを読む