村上春樹さんからいちるさんにメールの返事が来た!

いつも読んでる小鳥ピヨピヨに、「村上ですが」というタイトルのメールが来ていた、という書き出しの記事が上がっていまして。っていうスパムの小ネタかな、そのわりにド長文だなーと読み逃しそうになっていましたがほ、ほんものだ!!ほんとに村上春樹さんからのメールだ!!
いちるさんの大喜び加減も(ハルキに足を向けて寝ないためのiPhoneアプリw)この企画に関する考察もとっても面白かったです。
村上春樹さんからメールの返事が来た!!!:小鳥ピヨピヨ
ハルキさんが何かやってるらしい、というのはちらっと見聞きしていたのですがこういうことだったのですね。読者からのメールを受け付けて返事を書く、という。へえへえ。
村上さんのところ/村上春樹 期間限定公式サイト
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ちらちらと読んでみたところ、「明るい『アンダーグラウンド』」のような印象を受けました。


いろんな職業の、いろんな年齢のいろんな人からのいろんな質問にハルキさんが触れて、返事を書く。いちるさんが書いておられるように、それは一人一人と対話する作業になっているようで、目の前の人とその人が語る話をそのまま把握、描写しようと努めたという『アンダーグラウンド』執筆の時と近いのかな?と。
なので、今後の作品がまた楽しみです。
村上春樹さんからメールの返事が来た!!!:小鳥ピヨピヨ


村上さんは今回のこのイベントを通して、現代に生きる人たちの心を、メディアなどのフィルタを通さず直接的に把握しつつあるのではないか、そんなことを考えた次第です。
2015年に生きる僕らの声を通過した後の村上春樹が何を書くか、楽しみじゃありませんか?

楽しみですね!
ところでいちるさんとハルキさんとのやりとり「村の鍛冶屋のように」で思い出したこと。だいぶ昔にいちるさんと(6~7年前とか?)お会いした時、「ブログ超書き直してる!なぜかアップした途端に気になって細かいてにをは直したり改行したり、いつまでも何度もいじってる」みたいなことを言ってらして、私もそうなのでですよねですよね!と思ったのですが、それって今回ハルキさんに言われた「コツコツと何度も直す」作業なのではないのかしら?無意識にもうやってるのでは?だいぶ前の話なので今は書き方変わったのかな。あるいはブログ記事を直すのと小説を書くのとでは文章に対する向き合い方がまた違うのかな。
当時も思ったけど、どうして下書きの時何度も読み返しても気にならなかったのにwebに公開した途端直したくなるんでしょうね。ふしぎだ。
他にも思ったこと。ハルキさんのサイトのSNSボタンを見ると(画像キャプの下の方)、今は断然Facebookなんだなー。
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もういっこ!今回のサイト上でのやりとりは本として出版される予定だそうですが、ぜひKindle版も出して頂きたいです!新潮文庫がちっともKindleにこないのでハルキが読めない。紙の本を手に取ることがめっきり減っているので、今回の企画では電子書籍版も出してもらえたら有り難いなあー。読書の時間が夜中に子供を寝かしつけたあと夜食を食べながら(そしてメールチェックや生活に必要な諸々の調べものなどが終わってまだ余裕があったら)しかほぼないので、暗がりのなか片手で、どころか両手がお茶碗とお箸でふさがっててもスタンドに立てておいてページめくる時指でつつけばいいだけのKindle有り難し。紙の本だとなかなか読み通せないだろうなー。
なんてことをあれこれ思いました。

女のいない男たち
村上 春樹
文藝春秋
2014-04-18



んな!!なんと新刊出てること知らなかった!!出産でバタバタしてる時期だったからか?にしても自分にびっくり。

アンダーグラウンド (講談社文庫)
村上 春樹
講談社
1999-02-03



20年経つのですね、神戸の震災からも20年で。
だいぶ以前に読んだ時、事件当日、電車の中で具合が悪くなってきたことを初めのうちは「自分の体調がいつもより悪いから、そのせいだ」と思っていた人がほとんどだったことに驚いた覚えがあります。あまりにも多くの人が、毎日の仕事で日常的にかなり疲弊した状態で生活しているんだな、と。正常性バイアスだったかな、大きな事故や事件に遭遇したことをとっさに受け止め切れずにそんなはずはないと思ってしまおうとする的な、そういう心理もあったのかもしれないし、そもそも朝の通勤ラッシュの電車に乗り合わせた人たちに話を聞いているのだから毎日仕事が忙しくて疲れている人が多くて当たり前と言えば当たり前なのかもしれませんが、それでも何となく、まずそこに驚いた。
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