歯医者さんに行って、歯を削らずに飲み薬だけもらったよ

こんなことはじめてかもしれない。
最近の歯科治療は、削ったり神経を抜いたり歯を抜いたりということをできるだけ避けるようにする、という話を良く聞きますが、これもその一環なのかな。
治療済みの歯が痛むので、久しぶりに歯医者さんに行ってきた自分健康メモです。


昨年6月に引っ越して以来初歯医者なので、まずは検索から。
近所の良さそうなところを探して、予約を取って行ってきた。
以前かなしい目に遭ったので(後述)、問診票に「治療方針を伺った上で、治療を受けるかどうかを検討させてください」と書いてみたり。
怯えた子犬のように警戒心むきだしの客(?)。
さらに治療台に座ってから、「なるべく神経を抜いたり差し歯にしたりはしたくないです」とも言ってみた。
いや~、なんでこんなに警戒してるかというと、2~3年くらい前。
10年くらい前に治療済みの歯が痛くなってきたので歯医者さんに行ったら、まずは神経を抜きましょうと。
ああ、今考えるとこの時点で逃げてー!自分。
ガリガリゴリゴリ掘って消毒して、薬を詰めてガリガリゴリゴリ、という作業を4~5回に分けてやって、最初に訪れてから一ヶ月近く経った頃、今日でようやく最後だー、と思ったら。
「では次回差し歯にしますので、6万円、7万円、8万円の中から決めてきてください」と。
え!?差し歯にするなんて聞いてないよ!?
慌てて別の病院に行って事情を話したら、確かに穴が大きいし前歯なので、詰めても取れやすいし折れやすいかもしれないが、それでもよければ、ということで穏便に穴を塞いでもらうだけで済んでほっとしたものです。
でも今回改めて考えてみるに、これってきっと、差し歯にするつもりと歯を残すつもりだと、穴の開け方全然違うよね…。
すごいショック。
というわけでもうそんな目には遭いたくないので、病院選びも超悩んだし、やっときてみても怯えた子犬のように警戒心。超根掘り葉掘り聞きました。(当たり前のことかもしれませんが)
そうしたら、最近の歯科治療では、
・神経は出来る限り抜かない、
・歯も出来る限り温存する、
というのが常識になりつつあるんだそうで。
日本の今までの歯科治療は間違っていたと。
諸外国の中で、高齢者の歯の残り本数が日本はダントツに低いんだそうです。
一番高いのはスウェーデンらしい。続く国々も北欧のお歴々。さすが北欧さん…俺たちにできないことをやってのける。
そういう、歯を残すことに成功している諸外国に倣って、今までの削ったり抜いたりする「治療」よりも、「予防」を重視するやりかたに変えていこう、という話になってるんですって、歯科業界。
もちろん個々の歯の状態にもよるでしょうし、ちょっと聞いてきただけの浅い知識なので、詳しくは調べてみたり、かかりつけの歯医者さんに聞いてみてくださいませ。
最近の歯医者さんはそういうところが多いですが、きちんと説明してくれてわかりやすかったし、親切でした。
痛む歯だけでなく全体のチェックもしてもらったところ、学生の頃にやった大がかりな治療跡が、これまだ根っこが残ってます…、と言われました(以前他でも言われたことがある)。
普通きちんと取るんですが。ここから炎症を起こしたりするので、できればこれは取った方がいいです。とのこと。
当時の歯医者さんは子供の頃から家族全員お世話になってたT歯科(仮名)なんですが、そういえばアニも大人になってからかかった歯医者でT歯科の治療跡を「これはナイ」って言われたって言ってた気がする。実はヘタだったのかT歯科(仮名)。
時代が変わって技術や治療法が進化したというのもあるのかもしれませんけどね。
なんにしても二度と生えてこないわたしたちの永久歯になんてことを(涙)
サメみたいにいくらでも生えてきてくれたらいいのに。マジで。
 * * * * * *
さて。
痛い歯の治療は、コンコンと歯をノックしてチェックしてもらったところ、2本同時多発してること判明。痛いと思ってた歯の隣も痛い。
どうりで近年ない痛みのはずだ…前夜は痛くて寝つけなかったのも納得(涙)。
しかし、二本とも虫歯の再発とかではないそうな。
1本の痛みのひどいほうは、噛み合わせで上の歯とのあたりがきつすぎて痛んでいる様子。
なので、上の差し歯をちょっと削ってもらったらだいぶ楽になりました。上がちょうど差し歯だったおかげで(?)自前の歯は削らずに済んだのも良かった。
2本目は(2~3年前にあわや差し歯だった歯)、根っこの先が膿んでるのかも。とりあえず抗生物質を飲んで炎症を抑えて、治まらなければまた神経跡の掃除・消毒と薬を詰めるのをやり直し。
やはり4~5回かかるでしょう、とのこと。
正確に言えば噛み合わせのためにちょっと削ったのですが、2本目に関しては削らず、詰め物をはずすこともなく経口薬の処方だけだったので、歯医者さんで削らずに飲み薬だけもらって帰るのって初めてかもなあ、と新鮮でした。
そしてその日のお夕飯から、歯の痛みがほとんど治まっていて助かった!
前日のお夕飯は熱さがしみるのと噛んで響くのとで食べるのが大層つらかったのに。
噛み合わせの調整と抗生物質だけで楽になるんだなあ。
ああ、身体のほんの一部がちょっと調子悪いだけで、生活全体が支配されてしまうものですね。健康のありがたみを再認識する数日だった。
そんな久しぶりの歯医者さん日記でした。
折しも久しぶりの暖かい日で、病院までの自転車の道すがら、流れるように舞い落ちる桜の花びらが陽光に照らされてキラキラ光って、とても綺麗でしたよ。


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