深く静かな、遠吠えのような笛の音 ~雲龍『遮那』

ちょっと前の話ですが、去年の暮れのWiiナイトで景品になっていたCD。これがとっても素敵でした。
遮那―水のながれ光の如く遮那ー水のながれ光の如く(雲龍)


笛の奏者である雲龍さんに関して、その経歴や音については、CDを持ってきて下さったいちるさんがとても詳細に熱を持って記しておられるので、ぜひそちらをご覧下さい。
あまりにもスペシャルな笛の音、雲龍(小鳥ピヨピヨ)
聴いてみて、いちるさんが書いていることや、CDブックに書かれていることがとてもよくわかりました。
「幽玄で、心に染み入る、
 もう1年近く聴いていますが全然飽きない、」(いちるさん)
「沈黙が笛の音をかりて私たちに呼びかけてくる」(谷川俊太郎)

それからamazonのキッズレビューがまた素敵です。
「この曲には、とても不思議な力があります。
 たとえば、とても寝付きそうにない犬が、
 コトン!と寝たり、猫が聞き入ったり、
 犬が歌いだしたりして、すごい事がいつも起こります。」

犬が歌い出したり!
なんてリアルなんでしょう!!
ゼルダ!ゼルダのトワイライトプリンセスをやった人ならピンとくるはず!
ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス

このゼルダの中で、狼同士でワオンワオ~ンて、遠吠えをいろんなリズムに乗せて奏で合うでしょう?あれですあれ!
ゼルダやってなかったらこのレビューの意味が今イチわからなかったと思うのですが、この笛の音を犬に聴かせると一緒にウオ~ンて言ってくれる、ということですよね、きっと。いいなあ!すっごい聴かせてみたい。
そうか、この音、狼の遠吠えのような、って言えばいいのか。なかなか肉薄した表現が見つかった気がします。
特に年末年始の静謐な空気にとても合ったので、繰り返し聴きました。
おせちの仕込みがあったので、かけながら台所に立ったのですが。
なんだか、CDをかけているMacのあたりに、誰かがどっしりと座り込んで、笛を奏でている雰囲気がするんです。
本当にそこに誰かがいるような。音が前に出てくるというか。
いや、本当に思わず振り向いてしまいました。
こんな感覚は他のCD、他の音楽ではちょっと味わったことがない。そこでCDブックや、小鳥ピヨピヨを読み直してみると。
【これは、雲龍さんの笛の音に惚れこんだ細野晴臣さんが、彼の世界をCDで再現するべく、ムチャクチャに微細なミックス処理を行って、ようやくできたCDです。】(小鳥ピヨピヨより
なるほどなるほど。またしても納得。
静かな気持ちの時、または心を落ち着かせたい時、そんな時に目を閉じて、じっと聴き入りたい音です。機会があったら手に取ってみて下さい。私は特に、1曲目と2曲目の低い低い響きがとても好きです。
amazonでは「音楽」で検索しても引っかからないんですね。
CDブックだから「本」扱いみたい。
両方に入れたらいいのになあ。


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“深く静かな、遠吠えのような笛の音 ~雲龍『遮那』” への2件の返信

  1. 「雲龍」さんて、僕の住んでいる町の雲龍(大倉雲龍)さんかなぁ?
    http://blog.kamakura-seoul2005.com/?eid=455577
    以前に飲み屋で、たまたま横になった常連の女性に「食事付きの小コンサート」のお誘いを受けたのですが、平日18:00開演だったのでお断りしました。
    「咳もできない雰囲気で少々疲れるけど、きっと○○君の汚れきった心も洗われるわよぉ」と言われたのですが(^^;)
    因みに会場はこちら↓でした。
    http://www6.ocn.ne.jp/~nonbi/index.html

  2. >SACさん
    おお、公式サイトにも長野県在住とあるので、そのようですね。お近くだったとは。食事付き小コンサート、素敵だなあ。大きなホールとかでなく、おそばやさんなんですね。

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