『それでもボクはやってない』を観て、裁判て意外に感情的なんですね

e3446792.jpg『それでもボクはやってない』(周防正行監督)公式サイト
『超映画批評』にて驚異の98点に押されて観てきました。
おもしろかったです。
おもしろいって言っていいのか微妙なストーリーだしテーマなのですが、おもしろかった。
(ネタバレなしのつもりですが、後半若干内容に触れます)


今思えばカメラアングルや目線の位置など、いろいろと効果的に配置されていたからなのでしょうか、観ている間、なんともいえない臨場感がありました。
う?うーん、臨場感っていう言葉もちょっと大げさだなあ。「目の前でことが進んでゆく」感。
とにかく淡々とした運びなので、むしろ2時間半ダレないのが不思議になってくるのですがダレるどころか引き込まれて引き込まれて。
ああ!「ものすごく面白い授業だったからすごい集中して聴いちゃった」感。かも。
ある日突然、痴漢冤罪で捕まってしまうという、昨今では本当に、男性なら(そしてその家族である女性も無関係ではなく)誰でも陥ってしまいかねない身近でかつ恐ろしく危険な出来事を題材にして、日本の裁判の仕組みや裁判官の立場、警察検察の取り調べ、などなどの問題点を非常にわかりやすくまとめあげた(えっこれ本当なんですか映画だからですよねと言いたくなるような….)、考えさせられる、興味深い映画でした。
見終わってから気づいたんだけど、主演の加瀬亮さん、映画ハチミツとクローバーの真山ですね!真山と思うとまた違った趣が(?)。
微妙な表情とか絶妙なところで声が掠れたり、好演でした。
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このあと若干内容に触れるので、まだ観ていないかたはご注意下さい。
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陪審員制度、始まりますよね。
なんか、『あるある』に対して騙されたとか激怒するような人たちにも裁かれるってちょっとやじゃね?なんて思ってましたが、この映画を観て一番印象強かったのは、裁判の判決に、かなり感情的なことって加味されるのね!?ということでした。
裁判官が「(痴漢の)被害者は若干15歳でありながら勇気を持って」とか「涙を堪えながら賢明に質問に答えようとする姿に虚偽があるとは思えず」とか言っており、えっおいおい、じゃあ
チカンの被害者が若干15歳でなく「とっくに31歳(゚Д゚)」、涙を堪えながらじゃなくて「涙も見せずに淡々と質問に答え(ーДー)」とか「怒りに震えつつも賢明に(゚Д゚〆)」だとどうだったわけ?
同情引けないの?
てか同情を引く必要があるわけ??
え、もっとドライに決めてくれるんじゃないの?

と、かなり釈然としませんでした。
プロの裁判官一人にまかせたって結局感情なら(ましてや出世とか考えて判決出されるなら)、一般人が数いたほうがましなのかも、とちょっと思ってしまいました。

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