数年振りの友人に会ってきました。
メールや電話ではちょこちょこやりとりしていたけれど、会って話すのはずいぶんと久しぶり。
久しぶりの割に、近況報告が終わるか終わらないかのうちにめっちゃ通常トーク。
友人「友だちがさー、職場で既婚男性からすんごい熱烈に言い寄られて困ってるんだって」
私「ほう」
友人「なんか、ラブレター?というか、ヘンな手紙をもらったとか」
私「ヘンな手紙というと、『君の赤いくちびるにノックダウン』とか?」
友人「『からかわれてるんだわ』」
なんという阿吽。
上のやりとりでわかってくれる人は少ないと思われるため解説をしますと!
えー萩尾望都先生のですね。
『イグアナの娘』という深淵すぎる短編がありまして。
その主人公が、とっても美人なのに自分の容姿にまったく自信が持てず、年頃になって超モテてるのに自覚がまるでない、ということを示すために、ラブレターをもらっても「何これ、からかわれてるんだわ」としか思えない、というたった2コマの描写があるんですが。
そのラブレターに書いてある言葉が、
「君の黒い髪、赤いくちびるにノックダウン」
で。
確かに何これからかわれてるんだわとしか思えないわ。
と友人と学生時代にひとしきり笑ったりしたものですが。
そんなことをついつるっとひとこと言ってしまったら見事に返してもらえて嬉しかったです。
解説が無くともピンときたかたはぜひ挙手してください。私が喜びます。
イグアナの娘 (小学館文庫)
著者:萩尾 望都
販売元:小学館
発売日:2000-11
おすすめ度:
関連書籍。
愛すべき娘たち (Jets comics)
著者:よしなが ふみ
販売元:白泉社
発売日:2003-12-19
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海街diary 1 蝉時雨のやむ頃
著者:吉田 秋生
販売元:小学館
発売日:2007-04-26
おすすめ度:
さすがにセリフ、聞き覚えあけどって感じでした。
先生の名前で、ピンと(笑)
秀逸ですね。
聞き覚えありましたか!うれしーです!いやーもうこのラブレター素晴らしいですよね(??)。
萩尾先生の作品ってこう、意図以外のところでつい笑ってしまうとこがちょこちょこあります。
では挙手いたします。(笑)
萩尾先生との出会いは小学生な私。
古本屋さんにも引き取ってもらえないくらいの(やってませんが)古本です。
おお、挙手キタ!
小学生で萩尾!しかもその年で。渋いねえ。ノックダウンだわ。