投稿日: 投稿者: ahiru178

ドラマ『滅相も無い』加藤拓也監督x窪田正孝、演劇的で謎めいていて面白かった…


＜滅相も無い／楽天＞

お、終わった…！
以下、ええと、ネタバレなし…といっても…やっぱり多少はネタバレになってしまうかもしれないのでええと、演劇が好きな方は前情報をあまり入れずにとにかく見てみることをおすすめします。
以下はあんまり考察とかでもない単なる感想です。

こちら、窪田正孝さんへのインタビュー。面白かった！

■世の中は、ひとりの見方だけでできているわけじゃない。 TVドラマ「滅相も無い」窪田正孝インタビュー | feature | HOUYHNHNM（フイナム）



さて…
えっとですね…

特に何も判明せず、終わった！
完全に謎のまんま！
言うなれば『きれいのくに』の前半だけで終わった！的な！
『きれいのくに』も衝撃的だったので別記事に書きたいと思っております…

いやあ、えーっと…なんにもはっきりしなかった！
ひたすら他人の不条理な半生の話を聞かされ続けた。
面白かった…
だってほら、人生って、過去の体験ってオチも教訓もないじゃないですか。尻切れトンボじゃないですか大抵のものが。「そういえばあれ、今思えばなんだったんだろうあれっきりなんですけど」ってこと、多くないですか！？わざわざ語らないだけで！

いや〜。
たぶん考察とかすごくしてらっしゃる方はいらっしゃると思うんだけど、私はあんまりそういうの読まずに、なんだったんだろうあれ…って時々思い出しながら過ごそうと思います。最近のドラマって、SNS時代の功罪というか、真逆のこと書いたばっかりなんですけど人の考え方に自分の感じ方が上書きされちゃうとこも確かにあって。

ついね、私はここが良かった！と思ったんだけどそのまま書いたらそこに傷ついたって人もいるかもしれないから不安で、ひととおり検索してから感想書くようにしちゃったりもしてるんですよね…いや、それはまた別の話かな。このドラマの感想とは。

えっと、ひとつ見ていてすごくずっと感じていたのが、このドラマ、役者さんたちが子供時代の回想まで全部ご自身で演じてらして。みんな大人のまんまランドセルしょったり、鬼ごっこではしゃいだり、大人に怒られて困った仕草をしたり…へらっと笑ってるんだけど目線を泳がせてもじもじしたり…痛々しい…わかる…そういう場面がすごく多くてですね。
で、そのままふいにカメラ目線になってその時の自分の心境を大人として振り返って語ったりするんですよ。ほんと面白かった。演劇的。

でね。
今のうちの子もきっと、うちの子の中に大人の自分が…いや逆か、ええと、数年後、十数年後、数十年後の彼の中にも、今のうちの子の姿があるんだろうな、と。

うん、やっぱり逆じゃないかも。今のうちの子の目線は、きっと何年経っても、大人になった彼の中にも変わらずに、残り続けるんだろうなと思ったんです。セーブデータを使って再ログインするみたいに。地層のように重なっていて、そこを少しめくって大人の彼が今の光景を、感じたことを、「母親」に言われたことを、その時の気持ちを、思い返し、検証する時が、きっと訪れるんだろうな、と。私が親に対してそうし続けているように。布団のようにそっと入り込んで、息を潜めて。

そう思うと、不思議な気持ちになります。
目の前のこの子は今は10歳の子供だけれど、遠からず大人になる。今の自分が、子供の頃の記憶を持っているように。今のこの子と近い未来の青年は、地続きなんだなあ、という、なんて言うのだろう。

そんなことをつらつらと感じるドラマでした。すごく面白かったです。


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実は舞台ブラックジャック（大塚明夫さん主演！）も観に行った話とかもしたいな…

関連あひる

■2020-02-06 うちの子5歳が採血の前にやったこと。

■2019-06-29 うちの子、母に説教をする [はやぶさ]

■2023-01-30 「お母さんによく言われる言葉は？」うちの子の回答

ふいのオットみ
■2008-07-20 オットくんの力学講座

■2019-06-30 うちの子が世界の真理に気づいてしまった時のオットくんの神対応

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舞台関連
■2019-04-10 上川隆也の演劇集団キャラメルボックス退団挨拶

■2011-02-24 千年女優 舞台版がとんでもなく素晴らしかった！

この舞台千年女優が素晴らしかったのは事実ですが、でも原作のアニメ映画『千年女優』はもしかしたら今見たらクドカン『不適切にもほどがある』みたいな感想になってしまうかもしれないな〜〜、とそういうレビューを見て思いました…。


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