不妊治療のクリニックで受けたセクハラ、ドクハラについて [生殖医療の記録2]


<寄生獣(2)岩明均/amazon>


もうね!書くよ!
深刻な話が続きましたが今回は振り切れてます。でも内容的には胸糞案件なので気をつけてください。嫌な話がしんどい人は無理しないでくださいどうぞくれぐれも。
逆に腹立つ話を聞いてアドレナリン出したい人はウェルカム!出るよ!ムッキイイイイ!!!って。クリリンのことかああああ!!!くらい出るよ?レッツ怒髪天!

36歳で、一年半の間に初期流産を2度繰り返し、当初通っていたクリニックでは精密検査を希望したのにやってくれず、自力で調べて別のクリニックに検査を受けに行った時の話です。

「大変申し上げにくいのですが…」とドラマでよくあるように医師が深刻な表情で前置きしてくれるほどに数値が低く、それ自体もとてもとてもショックでしたが。真面目にショックを受けた時のつぶさな心の動きに関しては先の記事にしたためました。だが今回はもっと猛々しいよ?

前回の記事と同じ2017年頃に書いたものです。4900字。


その、詳しく説明してくれた医師は良かったのです。当時の私とおそらく同年代、30代中盤か後半くらいの女性医師で。その時の私の状態を気遣ってくれているのが伝わってきたし、一般的に同じ数値の人は自然妊娠がとても難しく、タイミング法や人工授精(精子を子宮内に注入する)といった軽めの不妊治療ではおそらく効果が得られにくい、最終段階である体外受精(卵子を取り出し、文字通り体外で受精させて受精卵の状態にまで培養してから子宮に戻す)をおすすめしています、と丁寧に説明してくれて、医師として何も問題なかった。

ところがである。

「ではこの後、院長の問診もありますので待合室でお待ちください」と言われ、呆然としながら待ち、次に別の診察室(今思えば院長専用の部屋。何か他と様子が違って高級感あった)に呼ばれて向かい合って座った院長がダメだった。ダメすぎた。あの院長の問診必要あった!?ねえドクター答えてよカモン!!70年代アメリカロックバンド『ハート』もかくやとばかりにハスキーボイスで叫ぶぜ魂から。わかる人だけわかってこの前のめり感。この怒りと悲しみ。

えー、院長先生ね。
40〜50代の働き盛り。70〜80のひひじじいならまだよかった。待てば絶滅するから。でも10年前に50前後だから今もまだ60そこそこ、バリバリ元気やん。きいいい悔しい許せない。

私の異様に低い数値を見て、先程のちゃんとしてた医師の説明と同じことをおっしゃる。そこまでは良い。
確かに数値は低いのですが、だけどまあ、2度自然妊娠してらっしゃるから、もう半年くらい自然に任せて待ってみてもいいんじゃないですかね?と。体外受精はそれからでも遅くないと思いますよ?と。それもまあまだ致命的な発言ではない。正直言って2度流産してる女性にそんな悠長なこと言ってんなと個人的には思うし結果的にこの後あちこち探し歩いて「36歳というのは妊娠出産のためには決して若くないし、2度の流産もAMHが低いことと無関係ではないのではないか、一刻も早く治療を進めましょう」と言ってくれた別の病院の先生の方針に賛同して授かることとなったのだけど、まあ考え方の違い、方針の差、ということで引き下がろう。

だがしかし。

「だから、そんなに焦らず、肩の力を抜いてね?ニンシンニンシン!って思い詰めちゃうとね、うまくいくものもいかなくなっちゃいますし。何より旦那さんがね?ほら男はデリケートですから。奥さんがニンシン〜!って躍起になってるとね、その気になれないんで。あんまり追い詰めないようにしてあげて、旦那さんに気を使ってあげてくださいね?」

チャミーン☆
と、イタズラっぽい笑顔を向けられたのです。

わりと事実です。誇張なし。10年前のことだけど3ヶ月前くらい鮮明に覚えていますよ一言一句。あひるちゃん忘れないの。こういうの忘れないの。恨み晴らさでおくべきか。

てめえの血は何色だあ〜〜〜〜〜ッッッ!!!???

とは言いませんでしたが、かなり固い表情で、「精一杯気は使ってるつもりですけど」と言い返したんですよ!珍しく!あひるちゃんこういう時言われるがままで傷つき放題なんだけどこの時ばかりはミギーぼ、防御頼む、防御!?とミギーも訊き返すレベルで言い返しました。オットや古い友人男子たちに定評のある「すげえ殺気のこもった恐ろしい表情」をしていたと思います。その顔ヤメテ、っていう顔。公共の場でしていい顔じゃない顔。

だって!相手の言ってることが公共の場で、いや私的な場であってもどこであろうと言っていいことじゃないだろ!?目には目を!無礼には殺気だろ!

ところがですね。
もちろんそんな無礼な輩に殺気なんて通じるわけない。「いやいや、それでも足りないものなんですよ!オトコって☆(チャミーン)」て返されましたからね。
大事なところなので、今のやりとりをもう一度繰り返しておきますね?(ヤメテ)

「ほら男はデリケートですから。気を使ってあげてくださいね?(チャミーン☆)」

「精一杯気は使ってるつもりですけど(殺気)」

「いやいや、それでも足りないものなんですよ!オトコって☆(チャミーン)」

これをですね。
不妊治療クリニックの院長が。
診察室で。
深刻に悪い結果が出た直後の患者女性に。
言うことかァァァァァァ!!!!!!

長年悩んで。
流産を繰り返して。
やっと門を叩いた患者の女性に。
言うことか。

怒り心頭恨み骨髄に入りすぎて冷静になっちゃいましたけど、本当にね。ほんっとうにてめえの血は何色案件ですよ。吐き気を催す邪悪案件です。ね。

これね、ほんっと不妊治療界隈あるあるなんですけど、セックスが苦痛になるのね。そんなこと百も承知なの。殿方にその気になっていただけないとトライできないんですから。毎日仕事で疲れてるのに申し訳ないな、嫌がられたらどうしよう、と葛藤するんですよこっちは毎回排卵日が近づくたびに。でもこれを逃したらチャンスはまた1ヶ月後、と思うと気持ちが焦るのものすごく。それをね、簡単に「思い詰めちゃうとうまくいくものもいかなくなっちゃいますし」だの、「男はデリケートだから」だの。

「男はデリケートだから」。これほんとよく聞きますけども。

女がデリケートじゃないとでも言うのか。

女が!!(くわッ)
デリケートじゃないとでも!!(カァァァァァ)
言うのかァァァァァ!!!!!(ビシャァァァァァァ)

うんデリケートじゃなさそう。だって今寄生獣だったよねみんな大好き田宮良子先生だったよね(田村良子か?名前などどうでもいいか)。ビーム出たよね巨神兵みたいなやつ。薙ぎ払ったよね何かを。火の七日間おっぱじめたよね。うん。火の七日間はじめました。そんな冷やし中華みたいなノリで。

いやいやいや本当に。たまってるから…溜まっているから…(漢字で言い直すよ?)積年の恨みが。つらみが。一条ゆかり先生のホラー漫画みたいな顔で呪ってる。しかも無表情な方。くわあああってまなじり釣り上げてるより無表情の方が怖いんですよね一条ゆかり先生の霊!悪霊ね。もういい悪霊で。悪霊にもなるわいな。恨みつらみで。ゴンズイ玉みたいになって。

ええと、本当に。酷い話だと思うのです。
当時36歳の私は、そのセクハラドクハラ院長に秒で見切りをつけて別のクリニックを探しました。
皆さんもぜひ、そうしてほしい!
嫌なことを言われたらね、我慢しなくていいの!
私たち女はね、嫌味とか失礼な言葉や態度とかをね、日常的に浴び続けて麻痺しているの。悲しいことに。女性にまつわる医療もそう、痛みを我慢するのが当たり前と思い込まされすぎて
でもね、嫌だなと思ったら、離れていいのです。
大体そんな人間的に尊敬できない医師に身体の重要器官をいじくり回されるの嫌じゃない。不妊治療のクリニックなんてま○こどころか子宮内壁だの卵子だのまで扱われてしまうのよ。そんな「男はデリケートだから旦那さんに気を使ってあげてネ☆」なんて患者女性を見下してくるような輩に…輩に…ッッッ!!!!うおおおお鎮まれ俺の巨神兵ッ。また口から光線噴出しそうんなったわ。

そもそもだ。
なんで女ばっかり必死なん?
そういう前提なん?
子供って夫婦2人ともが欲しいものでは?不妊治療に通うほどなのだから。
なんで女のわがままに男が付き合わされてるみたいに扱われがちなの?
あと男はデリケートだからって、だからなんで女はデリケートじゃない扱いなの?
どんだけ悩んでると思ってんだよ!!!
なんで他人事なの…夫婦で協力しあわないと…不妊治療なんて乗り越えていけないじゃない…

どうしたって女の方が身体がしんどいんですよ、不妊治療。
たとえ男性側に問題があったとしても、体外受精でホルモン剤を使ったり、卵子摘出したり、また受精卵をお腹に戻したりで女性側の施術は必須だし。

あとね、「生殖機能に問題があると判明すると、男としてとてつもないショックで」とかも聞きますが。「男性だからこそショック」とか「男性の方が女性よりも深くショックを受ける」とか言われがちだけど、関係ないと思います。女だって一緒です。女だって生殖機能が人より劣っていると聞かされた時の衝撃はとてつもなく大きいです。

ってさあ…こんなところでこんなことで、張り合いたくないんだっての…どっちがどうとかこうとか…同じようにつらいの。同じように望んでるの。だから協力しあおうよって…言いたいの…。

それを阻む、安易な性別による偏見を俺は憎む。そしてそれを疑いもせず、偏見とすら気づかずひけらかし人を傷つける輩を憎む。
憎む!!!
だからいいと思います火の七日間おっぱじめて。あんな院長焼き払って薙ぎ払って消し炭にしちまえばいいと思う。私本気で毎回やってるんですけどね?誰にでも話せる内容ではないこの話を信頼のおける友人に聞いてもらう機会があるたびに繰り返し、呪ってるの。あの院長にね、

お前様のそのご自慢の生殖器が…いざという時に持ち前のデリケイツさをいかんなく発揮し…ものの役に立たなくなってしまうがいい……

という呪いをかけているよ?思い出すたびに。ものすごい低い声で。マジで。たぶんもう十分判って頂けていることと思いますが私は本気です。ああでも数年ぶりに思い出したわあ。かけ直しておこうっと。効力薄くなっちゃう。そんな日焼け止めみたいな気軽さで。SPFなんて5000くらいある上に+++++よ?

そもそもさあ、妊娠を望む女性たちにはお馴染みのサプリ、マカってあるじゃないですか。当時私も検索したんですけど、おっさんたちの精力剤としても人気らしくて真っ赤な広告多い多い。真っ赤に黒とか金とかの筆文字なの。本宮ひろ志的世界観。ずっと叫んでるの。今回あひるちゃんもまあまあずっと叫んでるけども。うるっせえんだわおっさんのち●こがたとうがたつまいが知らねえよクソがあああ!!!(叫んでる)って思いましたよね。どうせあれだろ?相手は妻じゃねえんだるぉ!?があああああ!!!!!柄が悪いですよ?すいません、どうせお相手は配偶者のかたじゃないのでございましょう?があああああ!!!(がああは変わらんのか)(魂の叫びだからね)(今回もあれだカッコの中の人も冷静じゃないやつだ)

(2017年下書き)
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はい、ここから現在です。とっちらかったまんま来たな。時を超えて。
2024年の今思うことはですね、呪いが足りないなと。あんな輩のジョニーが役に立とうが立つまいがどうでもいい。そんなことでは診察室で傷つけられた私やおそらくもっとたくさんの女性患者たち、どうせ患者にあんなこと言うくらいだから看護師さんや女性医師に対してもろくでもない言動をしているであろう輩の性生活など心底どうでもいいので、その言動通りに、お前様のデリケイトさを尊重し、周囲がそっとしておいてくれた結果として孤独な晩年に留め置かれるがいい、とでも言いましょうか。呪いが具体性とえぐみを増しました。キノコ増量☆みたいな気軽さで。この10余年人生の諸々を乗り越えてきた五十路の女の思念を食らうがいい。そう、でもね、ご本人はどうでもいいのよ。周囲の人が解き放たれているといいな、という祈りを込めて、そんなに低いというほどでもない声で、湖のように静まり返った発声で淡々と詠唱しておこうと思います。

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