ドラマ『宮本から君へ』11話感想、回転土下座やってくれました！

2018-06-04

やってくれましたね〜！回転土下座！
意味がわからないと思いますがそうとしか言いようがありません。原作では劇中で言ってます「回転土下座！」って。
でももうちょっと盛り上がって欲しかったかな。「回転土下座！」の声もなかったし群衆の歓声もなかった。新井作品の特徴でもある、その場にいあわせたその他大勢の人たちの熱いヤジが、今回のドラマではどの場面でもわりと控えめなんですよね。ちょっと寂しい。

原作では回転土下座の時、もっと人だかりができて、もっとみんな「がんばれよー！」みたいに宮本を応援しちゃって、土下座で追いかけ回す尺ももっと長くて、島貫部長が見積書を書くよ！って言ったら野次馬の皆さんもうおおー！って盛り上がってくれるんですよ。
まあ、現実的じゃないですからね東京の真ん中でそれは。大阪ならともかく（大阪に偏見が？）。

ただあの勢いがあってこそ、周囲を巻き込んでいく有無を言わせぬ盛り上がりがあってこその宮本というか、あれが宮本の魅力に奇妙な信憑性を持たせているような気がするので、周りの人たちにただ静かに眺めていられると、なんかこう、宮本たちの空回り感半端ないというか、痛いというか寒いというか、ちょっといたたまれない気持ちになってしまうんですけど、大丈夫ですかね？ドラマ見てた皆さん熱かったですか？ならいいんだけど。

ちょっと寂しかったのが、あの、土下座の後、峰岸課長（村杉蝉之介さんいい味出してくださってる！）に時間ギリギリでサンプルを提出しに行った時、取引相手のベテランサラリーマンさんと若手の二人組が一緒でしたよね。この二人、回転土下座の現場も目撃してるんですね。私も2回目見るまで見逃してたんですけど、若手さんの方が「うわー、（土下座なんて）初めて見た…」ってちゃんと原作通りに言ってた。
ドラマではそれだけでおしまいだったのですが、原作では土下座の場面にベテランさんの方がちょいちょい解説を入れるんですよ。若手に向けて、「これで…一歩も動けない」とか、「ここからが根比べだ」とか。そこからのサンプル提出にも偶然居合わせるという流れで、ベテランさんが若手くんに「いい勉強になったな」と言って、若手くんが宮本にありがとうございました、と伝える、という。営業のなんたるかを宮本が体現していた、っていうことですよね。
それがドラマでは、いきなりサンプル提出のロビーに登場しただけっぽくなってしまっていたので、わかりづらすぎてちょっと薄まっちゃってたのが残念だったな。
まあ細かいことですけども。
池松くんの宮本が！回転土下座ににかっ！！と不敵な笑顔で爆走、めっちゃ宮本でした。大変良い宮本でした。あと犬がお尻嗅ぎに来ちゃうとか、無駄とも思える小ネタを拾ってくれる真利子哲也監督の脚本もすごく好きです。「力づくでも書いてもらいましゅよ」「すや」とかね。今原作あたったら「書いてもらいまひゅよ」だった。
前回、ファイルの版下探しをしている時の、「そこをなんとか！お願いします！」ってロッカーに手をついてそのままロッカーごとすっ転げちゃうあたりとか新井作品にはよくあるわちゃわちゃごちゃごちゃしたシーンをきっちり入れてくれてて大笑いでした。素晴らしい！

ただあの時も、ロッカーをひっくり返したあとで会議を終えて部屋に戻って来た鶴見辰吾さんら上役さんたちがですね（鶴見さんが「あなたへの先行投資だ」って言ってくれるあたり）
宮本「版下を手に入れるまでは帰りません！」
「ほんとに？」
「…言い過ぎました！！」
一同どっと笑う。
この、原作では宮本の一途なまっすぐさをついからかって上役さんたち4〜5人がどっと笑ってしまう、っていう場面だったんですけど、ドラマでは皆静かなの。なんか失笑気味なの。冷たい！ちょっと冷たすぎやしない！？あそこはみんなして暖かくどっと笑ってあげて欲しかった！
でもこのシーンは、くさくさしっぱなしだった小菅「頑張って探せ」役の岩瀬亮さんの、心底うんざりしている演技が上手すぎたから良し。

で、宮本たちがサンプルを手に爆走する時、ちらっと映ったタクシー運転手…えっ？？峯田和伸さん！？

■銀杏BOYZ峯田和伸、本日放送「宮本から君へ」にカメオ出演「原作が好きなので光栄」 – 音楽ナタリー

原作大ファンでちらっと出させてもらったんだそうです。
が、見た瞬間、まさか裕二！！？？
峯田和伸さんが裕二役！！？？
と思いませんでしたか皆さん！！
いやでも裕二なら働いてちゃダメか。
でも峯田さん裕二にぴったり！！
すごいダメ男っぽい！！（褒めてます）
ちゃらんぽらんで女ったらしで色々とだらしない！！（褒めてます）
でも奇妙な魅力がある。憎めない。男も女もつい惚れてしまう。
裕二、似合うな〜。

誰かなあ、と気になってるんですよねずっと。柳楽優弥くんどうかな？とか。クドカンドラマでポン引き役をやっててすごく胡散臭くてダメな感じが秀逸だったし。でも柳楽くんだとかっこよすぎるか…

あと琢磨ね。いっそ琢磨を柳楽くんどうだろうか…嫌だけど。すごく嫌だけど柳楽くんなら嫌いにならないで済む気がする。琢磨を演じる役者さんごと嫌いになってしまいかねないほどあの琢磨というキャラクターが嫌で嫌で。でも柳楽くんがやってくれたらちゃんと切り離して考えられる気がする（誰がやっても切り離して考えてあげて）。

そして次の12話の予告編、あの！飲み屋で出くわしたボクサー！！あのシーンをやるんだ〜！！「僕も…ただのサラリーマンです」あの地味なシーンを…真利子監督、マニアックやな〜〜。原作ではもう少し後に出てくるんですけどね、確かに次回宮本は荒ぶってしまうので、その流れであのボクサーの場面かあ。ほんとにボクシングの心得がある人を連れて来てくれるのかな。楽しみです。

1クールで終わりなら12話で最終回じゃないかと思うのですが、7月以降も続くのかな。続いて欲しいなー。
続くとしたら、12話の次あたりからきっと靖子回ですよ！！靖子と宮本があれをなにしてそうなってしまう！！楽しみだな〜。セミ！セミ掴んでくれないかな！！

思いつくままの感想でした！

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関連リンク。
ドラマの感想。けっこう好評っぽい！そのように感じられる！好評なレビューを集めてるんだろうけど！
■ドラマ「宮本から君へ」10話感想まとめ – シネマの部屋
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2018-06-04

ろ、ロゴ入りランチサイズトートバッグ…ランチに宮本…熱いな…