そんなわけでどんなわけだか、今月頭にびっくりした、新宿の映画館の揺れの話です。
いやー、揺れるんですね。新宿TOHOシネマズのスクリーン9。
知らなかった。検索したら有名な話のようでした。
原因は、下の階の4Dシアターのせいなんですって。劇場の人にも思わず確認したところ、申し訳なさそうにそう教えてくれました。えええそんな。しかしどうりでかなり頻繁に、しかも大したことのない、でも無視できるレベルではない揺れがずっと続くと思ったわ。
観た映画がまた『ドライブマイカー』だったので、内容は素晴らしかったのですけれども、車に乗っているシーンが多くてですね。最初は演出かな？とか思ったの。
なぜならシアター9が思ったより大きなスクリーンで席数も多く、シアター前の壁にでかでかとなんだっけ、音響が良いですよ的な広告がばーんと光ってたから。だから音響が良過ぎて座席にまで重低音が響いてるのかな、あるいは車中のシーンだからあえて何かを響かせて臨場感を出す演出なのかな、と思うほどの揺れだったんですよね。
でも車の中じゃなくても揺れがくる。あれ？じゃあ入れ入れシーンだからかな？（注：入れ入れとは村上春樹用語でセックスの隠喩です）（隠す気も喩える気もないだろはっきりセックスとか書くなら）入れ入れシーンの臨場感としてこの揺れを？いやいらないだろその演出。不要不急が過ぎるだろ。ところが入れ入れシーンじゃなくても揺れる。ん？じゃあこの揺れは一体なに…？地震…？にしては震度が微妙なわりに群発し過ぎている。
つまりですね、かなり気になってしまいまして。映画鑑賞中、かなり揺れのことが気になってたびたび意識が揺れに持ってかれてますよねこの追想。ダメじゃん。検索すると、「後ろの人が座席を蹴っているのか？」と後ろを振り向いてしまう人、「えっ地震？」と周囲をキョロキョロしてしまう人もいらしたらしい。するとそのご本人も当然気が散っているし、隣や後ろに座った人も気が散りますよね。うーんひどいなこれ。
もしもうちの子と一緒に観ていたらとしたら。
うちの子7歳小学2年生、映画館では、宇宙戦艦ヤマト2199と2202をまとめた映画と、小惑星探査機はやぶさのドーム映像をまとめた映画と、クレヨンしんちゃんの鑑賞経験あり。最後以外年相応じゃなさ過ぎる。
そんなうちの子タロー氏とこのTOHOシネマズ新宿のスクリーン9で映画を鑑賞したとしたら。
揺れる。こっちを向くうちの子。
小声で「母ちゃん？揺れてない？」
小声で、揺れてるね。大丈夫だから前向いて見てな？
前を向くうちの子。また揺れる。
目顔で（母ちゃん？また揺れてない？）
目顔で（また揺れてるね）
前を向くうちの子。しばらく揺れてない。
目顔で（母ちゃん？しばらく揺れてないね？）
目顔で（しばらく揺れてないね）
また揺れる。
目顔で（母ちゃん！また揺れたね！）
目顔で（うん、また揺れたね）
気が散るざます！！！
気が散ってしょうがねえざます！！！
よくもたくのタロちゃまの情操教育に有効な映画鑑賞という体験をこんなに邪魔してくれたざますね！？おかげでタロちゃまの大好きな挫折シーンを見逃したじゃざませんか！！どうしてくれるざます！！ムキー！！
っていうくらい気が散りますのでご注意ください。
マジ今後TOHOシネマ新宿で映画観る時はスクリーン9は避けようかな…検索したところ5も同じ理由で揺れるらしいです。
つい劇場を出たところのもぎりの方に、すいませんすごく揺れたんですけど、演出なのでしょうか…？と聞いてみたところインカムですぐに確認を取ってくれて、申し訳なさそうに「演出ではなく、下の4Dシアターで上映中の映画の振動が伝わってしまっているとこのことです…」と教えてくれました。なるほどー！！しかも、スタッフさんによるとその時の上映内容によって揺れが伝わるかどうかも違ってくるとのこと。そうか、それなら事前に正確なアナウンスを出すのも難しそうですね。でもできたら「揺れる可能性があります」くらいは事前に知らせて欲しい、地震かと思って気になった、と客の意見としてしかるべきところに伝えてもらえたら嬉しいです、とスタッフさんにお話しておきました。反映されるといいんだけど、ネットで検索すると数年前からそういう意見は散見されるのでスルーされ続けてるのかなー。
せっかく大きなスクリーンで音響も良いならここ良いな、とメモっていたのに。あひるちゃん、映画観るたびにどこの劇場のどこのスクリーンのどの座席が良かったかこせこせメモしてあるのです数年前から。数年前から！暗！！いや暗って言ってやんなじ。大事じゃござません？最近はネットで予約するでしょ？その際ほら、劇場のサイトだけだと座席とスクリーンの離れ具合とかがいろいろわかりづらくて、もっと前取れば良かったなとかもうちょい後ろでも良かったなとかあるじゃないですか。そういう悔しい思いを少しでも減らしたくて。少しも損をしたくなくて。せせこましいあひるちゃんはこせこせと数年分メモを取り続けたのです。どなたかのお役に立つかもしれないし今度アップしておきましょうか。こんなせせこましい性格のアナタに送る、あたくしのせせこましいメモ。
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関連あるようなあひる
映画でひどいといえば『BABEL（バベル）』もほんとひどかった。本編は素晴らしかったのに。少しも損をしたくないだけにこういうのすごく許せない。
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『ドライブマイカー』、すごく静かな、しんと胸に迫る映画でした。主演の西島秀俊さんも、キーパーソン三浦透子さんも、そして岡田将生さんも素晴らしかった。
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