「そんなものは幼稚園児のお遊戯ね！」という野次？について

新井理恵

小学館

2014-09-08

珍しく？子育て日記風の内容です。いや違うかも。なんか違うかも。

あのねひとつ前のFFCCだらだら語りね（だらっと長い自覚があるのにそのまま投稿してしまうスタンス）（すいません）、リバーベルなんて幼稚園児のお遊戯ね、と自分で書いてて思ったんです。

幼稚園児のお遊戯、難しいだろ！！
あるいは幼稚園児のお遊戯、感動するだろ！！
と。
思うよね！皆さん思うよねそうだよね！

「幼稚園児のお遊戯」といえばもちろん「簡単なもの」の例えですけれども、え、ご存知ない！？知らない！？一般的じゃない！？新井理恵の名著『Xーペケー』を読んでる人しか使ってない！？この慣用句。ということは慣用句じゃない。
ともかく私はそう使ってまして。「幼稚園児のお遊戯」といえば「簡単なもの」の例えとして。
しかしながらですね。
ご自分にお子さんが生まれますと。
そしてそのお子さんが無事健やかに成長され、幼稚園などにお通いあそばすようになりますとですね。

お遊戯ですよ！！
リアル「幼稚園児のお遊戯」を！目の当たりにすることになるのですよ！！

めっちゃハラハラする！！！
くっそかわええ！！！

それもですね、うちの子だけじゃなくみんっなかわええ！！！
なんかまるまるぷにぷにした小さい人たちがぷりぷりぴよぴよなんかやっとる！！
いっしょうけんめいなんかやっとる！！
できてる子もすごい！可愛い！おりこうさん！
できてなくて普段と違う雰囲気にずっと泣いちゃってる子もかわいそ可愛い！感受性高い！
セリフずっと叫んでる子おる可愛い！元気があって良き！
うちの子お歌の時どう見ても口パク！自意識高すぎて歌うの恥ずかしいからって逆に盛りすぎて1人だけ児童合唱団みたいになってる！ヘタか！可愛い！

あとですね…先生がたの努力が！！
あんまり早く練習しすぎてもいけないんですって。忘れちゃうから。
練習期間が長すぎるのもよくない。飽きちゃうから。
ちょうどいい塩梅で、ちょうどいい演目で、ちょうどちょっと難しいけどがんばればできるよ、ということをやらせるですよ。
楽しくのせながら、励ましながら、子供たちの希望も聞きながら、お歌も教えてふりつけも覚えさせ。3〜6歳という発達度合いの個人差が大きいこの時期にですよ。すごい。プロの技。

本番なんて先生のピアノ生演奏ですからね！贅沢！ゴージャス！
子供たち、セリフがなかなか出てこないからって先生同じとこ繰り返しズンチャズンチャ弾きながら「あれ〜？子ヤギさんたち、お母さんヤギさんまだ帰ってこないかな〜？」とADさんのような助け舟を出し、子ヤギたちが「お母さんまだかなー！」「まだかなー！」と言い出して無事に舞台が進行したりですね。そんな臨機応変さも求められるわけです。それも親ぎっしりのホールのただ中で。
すごい。先生たちすごい。

そんな幼稚園児のお遊戯をですよ！？
「幼稚園児のお遊戯ね！」などと！！
ゆめゆめ蔑ろにしてはいけないのですよ！！
そんなわけですいませんでした。謹んでここに訂正いたします。
あれは難しいです。すごいです。

同じことがですね。
「赤子の手をひねる」ということわざにも当てはまると思うのですよ！！！
むりむりむりむり！！！
赤子の手むりむりむりむり！！！
どうして簡単なこと、造作もないこと、などという意味があてがわれているのか。
むしろ真逆の意味に変えた方がいいこれ。できないできない。非常に難しいさま。どんな屈強な精神の持ち主にもできないさま。だってむりでしょあれ。むりむり。りーむー。じーまーでりーむー。

これは前々から思ってたんですけど。お子さんお生まれになる前から思ってたんですけど（あひるちゃんの暇な脳内回転中）。でもやっぱ子供生まれてからの方がより強く思うようになりましたよね。じーまーでりーむーって。だってええええ！！赤子の手だよおおお！？赤さんの可愛いおててさんでござりますよ！？めっさほっそいの。そしてめっさ精巧。爪ちっさ！てかうっす！爪うっす！おてていっつもぎゅう握ってるくっそかわええ。開いてるとこにそっと指おくとぎゅう握ってくれるくっそモロー反射。
そんな…そんな赤子の手を…むりむりむりむり！！むりむりむりむり！！
って目にするたびに思うのですこの慣用句。ああ胸が痛い。つらい。本気で涙出る。
ぜひ逆の意味にしてほしいです今後少しずつでも。

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おお！最近もたくさん描いてらっしゃるのだな新井様！
（私の身近では新井英樹と新井理恵の両方に様を付けて呼ぶ慣習があります）