センシティブなお話題。センシティブなお話題です。
去年のクリスマスはもちろん9月に勃発した人生を揺るがす大問題で色々と大変だったのですけれども、それより大問題だったのが、サンタさんからのプレゼントですよ…。どうする。どうなる。我が家。
そもそもすでに1〜2年前から怪しかったのです。うちの子が「サンタさんからプレゼントをもらう」「サンタさんにお願いする」と言わなくなってきていまして。むしろ慎重かつ巧妙にそのワードを避けている感すら。大問題!!親として!!サンタさん下請業としてピンチです。本社への信頼が揺らいでいる…!?いや待って、これお子に気を使われてない!?サンタさん楽しみだね!ヒャフイ!とかはしゃいでる親をアルカイックスマイルで見守るお子。構図が逆ちゃう!?助けて!!行かないで!サンタさーーーん!!子供が信じなくなったら来なくなってしまう!!待ってください切らないでください(業績悪くて本社から閉店を言い渡されたフランチャイズかな)
というここ数年の綱渡り感もありましたし、昨年はなんといっても共同経営者の16年に及ぶ重大な契約違反行為が発覚、袂を分つことになりましたので(しかしこの婚姻という袂がまた無駄に頑強でね…)、さてプレゼントどうしようかなと。某共同経営者からあらかじめ預かることにはしたものの、これを例年通りツリーの下に置いておいて、何事もなかったかのように翌朝開けてヒャっフイ!って、それでいいんだろうか…。うちの子も何事か色々と感じるところはあるだろうに。ますます触れられない事案を増やしてしまわないか。それもサンタさんがどうこういう幼く素朴であたたかな疑問じゃないやん、「このプレゼント別居中の父ちゃんどうやって持ってきたのかな」問題じゃないですか!!大人の疑問すぎる!!素朴であたたかジングルベルどころか中島みゆき様がブリザード引っ提げて奈落から上がってくる裏アナ雪!少しも寒くないわ!サンタもあわてんぼうのふりしてそり飛び乗って逃げ出すミッションセンシティブやんけ!!ジーザス!!ろうそくみたいに吹き消してよ今すぐ!!(何を)
失礼、取り乱しました。
なので、わたくしは決意したのです。
昨年のある日、うちの子タロー当時10歳を呼び。
あのね、クリスマスのプレゼントについて、話しておきたいことがあります。
実は、クリスマスプレゼントをサンタさんからもらえるのは…年齢が1ケタのうちなんだ。
9歳まで。
あなたの場合、去年が最後だったのです。
息を呑むうちの子。
昔から「つ」のつくうちは神様のうち、と言ってね、一つ二つ三つ四つ、と、数え方に「つ」がつくうちは身体も幼く、病気などで亡くなりやすい、その悲しみを納得させるために、まだ魂が神様の世界に近いからすぐに帰ってしまうんだ、と言われてきたのね。現代のように医療が発達してそうしたことは少なくなっても名残は残っていて、サンタさんが直接プレゼントを配るのは「年齢が1ケタのお子さんまで」、ということになっているのよ。
だから今年からは…
サンタさんの代わりに、父ちゃん母ちゃんからプレゼントを渡そうと思う。
TR「なっなんだ!もらえるんだ良かったー!」
そりゃそうよ。あげたいもん。
ほんとは去年で最後だったから今年どうしようかな、話さないとなとずっと思ってたんだけどね、ドタバタしてるうちにこんなギリギリになっちゃったし、サンタさんからはもらえないんだって知ったらタローショック受けるかな〜、なんて言おうかな〜、と頭を悩ませていたのよ…。
今年からは父ちゃん母ちゃんが直接あげるんでもいいかい?
TR「もらえるんならいいよ。もらえないのかと思ってヒヤヒヤした」
そうか!ごめんね!あげるよ!
ああ良かった私も肩の荷が降りたわ〜やっと言えたわ〜。
こうして。
我が家にサンタさんがくることはなくなったのでした。
サンタさんありがとう。あなたと過ごした、0歳から数えると10回のクリスマス本当に楽しかったです。大人になって改めて知りました、サンタさん本当にいたんだなあって。あなたの仕事は今後私が責任を持って引き継ぎ、うちの子と二人でお祝いします。
余談。
少ししてタロー、「でも、今までもほんとにサンタさんがうちまで入ってきて届けてたわけじゃないの…?」んっ、そうですねえ…。「さすがに世界中のすべての子供の家に一人で届けるのは無理じゃないかなって」んんん…正直…父ちゃん母ちゃんが代わりに用意していました!!まあ仲介業っていうか下請みたいな感じでね、サンタさんから依頼を受けるんだよ親になると。今年もクリスマスに間に合うように、子供たちの欲しいものを用意してくださいねって。
そんなわけで、去年に引き続き今年もうちの子の希望で、今まで通りツリーの下に置いておいて朝開封の儀を行うことになっております。お取り寄せのちょっといいお菓子も隠してあるので、今年もなんだかんだサンタ。メリークリスマス。
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