タイバニ舞台『TIGER & BUNNY THE LIVE』Blu-ray・DVDのオーディオコメンタリーが超次元すぎた

超絶面白かった『TIGER & BUNNY THE LIVE』、そういえば書きそびれていましたが、昨年11月に発売されたBlu-rayも買っちゃったのです。

TIGER & BUNNY THE LIVE [Blu-ray] [Blu-ray]
出演：平田広明
出版：バンダイビジュアル
(2012-11-22)

客席も巻き込むような演出の多かった舞台作品がよく編集されていて、映像で観ても楽しめました。

が、それはいいとして。
そういう本編の良さをなぎ倒していく強烈さだったのが、特典のオーディオコメンタリーです。スーツアクター主演のお二人がしゃべってるんですが、タイガー役のベテラン富永研司さんと、バニー役の若手、新田健太さん。あのー、富永さんの発言がいちいち超次元すぎて抱腹絶倒でした。

amazonのレビューでも「オーディオコメンタリーが超次元」って書かれていますが本当に。富永さんがこう、思ったことをタイムラグなしにそのまんま口から出しちゃうみたいな人で。画面に映る共演者さんたちの個人情報をしゃべるしゃべる。脈絡もなく名前と出身地読み上げたり（昔の紅白か）（出身地を公表していない人のはピーがかぶってました）。誰か映るたびに「こいつこないだの飲み会でさー」みたいなものすごくどうでもいい雑談を延々だらだらぽんぽんしゃべる。次に何を言い出すかわからなくてハラハラドキドキしっぱなしでした。

それをまた、後輩である新田さんが実に上手に受けていて、そこも見物でした、いや聞き所か。どんな球を投げられても、吹き出しつつもうまく拾ったり流したり、画面のストーリーが展開したりしたらちゃんと注意を促して補足説明を加えたり。名捕手すぎた。

なんかこう、飲み屋で隣り合った妙な先輩と常識人な後輩の会話に聞き耳を立てているような心境でした。や、ほんとにその状況だと笑いを堪えるのが大変だけどこれは遠慮なく大笑いできて助かりました。時に笑い過ぎで一時停止を余儀なくさせられるほどに。

富永さんの言うことが、いちいちすんごく瑣末なんだけど生活感や臨場感が溢れているというか、きっとすごくその人を的確に表しているんだろうなと思えるようなことばかりで（例えば二人の役者さんが出ているシーンで、もっと二人離れてステージ広く使えばいいのにこいつがついてっちゃうんだよな、「こいつさ、誘ってないのに飲み会についてきちゃうタイプだよな」とか）、そういう表現が、主演の人たちだけでなくマスクをかぶったままのスタントの人たちにまで及んでいたので、結果として舞台に出ている人たち一人一人に必要以上に親しみが沸いてしまって本編もより楽しめるようになっている、という、不覚にもあれ名解説だったんじゃね？と今書いてて思いました。クラッシャーだと思っていたが違うじゃないか。いやすごい。何もかも天然っぽいとこがまたすごい。

レンタルにコメンタリー入ってるかわからないので、もうこれ聴くために買っちゃっていいと思うくらいでしたよ。もちろん本編も面白いので（って気をつけないと本編がおまけ的な位置づけに）おすすめです。本編もほんとうに面白くて楽しませてもらったけどまさかBlu-rayでこんなあさっての方向に笑わされるとは。

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TIGER & BUNNY THE LIVE [Blu-ray] [Blu-ray]
出演：平田広明
出版：バンダイビジュアル
(2012-11-22)

TIGER & BUNNY THE LIVE [DVD] [DVD]
出演：平田広明
出版：バンダイビジュアル
(2012-11-22)