永久欠番

近所に行列のできるラーメン屋さんがあります。
近所なのをいいことに、あんまり並んでない時を見計らってさくっと食べます。たまに。

この味付けたまごがめっちゃうまい！！！
ゆるゆるな半熟加減としっかりとしてそれでいて濃すぎない味付け。毎日食べたい。味たまだけ買って帰りたい。でも以前「味たま品切れ間際のため、お一人様1コまででお願いします」とかいう日もあったからダメだろうな。
スープもあっさりでおいしいのでタッパでも持ってって持ち帰りしておじやでも作りたい。マジで。でもダメだよね～やっぱ。
ビールもハートランドですよ！私も飲むよ（普段ビール苦手）。
お通しのネギチャーシューがまたうますぎ。塩とごま油….？であえてるだけ？うますぎ。

チャーシューご飯も味濃くてのりたっぷりでうまいし、水餃子も焼き餃子もうまいし（それぞれ皮が全然違う）。いつもあれこれ頼みたくなって、でも絶対食べきれないのでせいぜい餃子どちらかくらいで我慢。
　*　　*　　*　　*　　*　　*
このお店、最初はもっと住宅街の奥のほうにぽつんとあったのですがそこでも行列。それが1～2年ほど前かな、大通りに面した今の場所に移転してきたのですが。
この場所に前あったのがフツーのラーメン定食屋さん。
全然流行ってなかった。でもオットはここのつけ麺の味が好きでしょっちゅうお昼に通ってたらしい（私が起きないお昼とかにね。それはもう頻繁に）。
本棚にはペーパーバックの北斗の拳があって、毎回北斗の拳の続きを楽しみにつけ麺。
うちでの呼び名は「北斗のつけ麺」。
ある日オットが行ったら壁に新メニュー。
つけ麺チャーハンセット。
OT「…..つけ麺単品で(*´∀`*)」
読んで！空気読んで北斗の拳ばっかりでなくオットくん！
絶対あなたのためだからその新メニュー。毎回毎回つけ麺ばっか頼む客いるからこれはビッグビジネスの予感と思ったに違いないのよ店主。
OT「でもチャーハンいらないし(´・ω・`)」
….「北斗のつけ麺」が潰れてしまったのは、それからほどなくのことでございました。
あのちょっとイエモンの吉井さん似の不健康そうなのに笑顔が元気な店主のお兄さん、どうしたかなあ。
そしてその同じ場所で行列のラーメン屋さんは今、毎日客足途絶えず繁盛していますおっかさん。
歌でしか言えない（中島みゆき）
その思い出を知らぬ他人が平気で座ってしまうもの（『永久欠番』より）
や、別に新しいラーメン屋さんを責めてるわけじゃないよ。いい仕事してますよ。
ただ少しね、かなしいだけです。