新装版でなおいやがらせを忘れない新井英樹

自分のblogのサイドバーの自分で貼ったamazonアフィリエイト画像なのにいつもびっくりさせられるのは新井サマです。
『定本 宮本から君へ』3巻の表紙が出ていました。
いつもなら「続きを読む」の前に、記事のアタマのとこにamazonの本の表紙とか貼るんですけどね、テキストだけよりも絵があったほうが一目見て何についての記事かわかりやすいし。トップページが賑やかになるし。
でも今回は賑やかになんてならない。
「続きを読む」のあとに貼ります。しかも小さく。

定本 宮本から君へ 3 新井英樹 by G-Tools

もうやめて！読者のHPはゼロよ！！
サイドバーからは削除しました（注：本当）。
いやだ、いやだようこの表紙いやだよう。
購買意欲がうなぎ下がりです。マジで思いとどまっています。
だってこれ。。。。
こないだ2巻の靖子さんが表紙の時に、あの、モーニングKC 8巻の裏表紙のこと書いたんですけど。
その巻の中の一場面をプレイバックした書き下ろしカラーの絵。が、8巻では琢磨（この定本3巻の人物）がおこなう暴力の、まさにそのシーンなんですよ。はっきりとはわからないように描かれいる、というか何も知らずに寝ている宮本がかぶっててよく見えないっていうか。
で。。。この定本3巻。。
くちびるが切れてる（というかむしられてる）、その傷口がまだ生々しいということは、むしられた直後なわけで、むしられた直後ってことは、しかもなんか手で何かを押さえ込んでるし。何を押さえ込んでいるかといったら。。
新井先生助けてくださいもう勘弁してください。買う気なくなりますって！！読ませたくないんですか。この表紙程度でいやな気分になるヤツは読むなってことですか。
そうなんだろうな。。
琢磨の顔がね、私今まで読んできたフィクションの中で一番嫌いです（アニメとか映画など実写も含む）。生理的に嫌悪。あの、暴力の前から。一番最初に車でグラウンドに乗り付けてきたあの大ゴマからもうものすごく嫌でした。
だからただ表紙になるだけでも躊躇するのによりによってまたこの場面。
表紙捨てようかな、買って。それかカバーで隠す。
でもあのシーンもう読みたくないし、テープで貼っておこうかな開かないように。
そうまでするなら買うなってかんじですが。
ああ、もう書き下ろし（その後の宮本から君へ）が載っているという4巻だけ買えばいいのか。。
4巻の表紙はどんなんだろう。。
今から気が重いです。
関連リンク。
新井氏のインタビュー。
■「醜悪な社会だからこそ美しいものを」漫画家・新井英樹が見る現代 : 日刊サイゾー
【いきなり読者に嫌われる漫画というレッテルを貼られてしまったから、描いているときは読者に対する怒りがすごかった。それでも、こうして本を出してもらったりすると、多少はそのときの怒りが浄化されるような感じがします。】
ほんとに多少しか浄化されてないんですね先生。
【『宮本』や『アイリーン』を描いているときは、何もかも否定しようとしていました。でも否定しきれないものがあったらそれを信じよう、それが美しいものなんだ、と。それが今の若い人たちに届くといいと思っています。】
なるほど。特にアイリーンのトーンの暗さは異常だったもんな確かに。持ってないんですよあれだけ。雑誌掲載時に全部読んでいて、もう脳裏に焼き付いて離れないし読み返したくないんで。。
てかなんで好きなんだろう新井英樹。わからなくなってきます。
「否定しきれないものがあったら、それが美しいものなんだ」という、それを何とかすくい取ることができるから、そこに惹かれて抗えず、受け容れているんだと思います。
**あひると新井英樹（blog内Google検索）
THE WORLD IS MINE とかキーチとかのことをいろいろ書いてます。大体いつも泣いてます。

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