押井守×森博嗣。『スカイ・クロラ』映画化

公式発表されましたね！
押井守監督の最新作は、森博嗣のSF小説『スカイ・クロラ』が原作だそうです。
■『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』公式サイト

**押井監督のおことば**
公式サイトにはまだ情報が少ないですが、究極映像研究所さんにいろいろなインタビューなどへのリンクが貼られています。
■押井守　新作『スカイ・クロラ:The Sky Crawlers』公式発表（究極映像研究所）
中でも読売新聞の、「他人と関わるためには、自分の腹が出ていることを許しちゃいけないんだよ」発言（^▽^）が目を惹きました。
■押井守監督に聞く　新作アニメ「スカイ・クロラ The Sky Crawlers」（読売新聞）
【まずは、人の話を聞けるようにならないと。相手を認めることなしに、自分を認めてもらうのは無理があると（今の若者は）分かっていない。
（略）
　そういう意味では、僕だって、かつては今の若者と変わらなかったかもしれないけど、５５歳になって、もう一度人生を生き直そうと思い始めている。
（略）
　だから、常に新しい人間関係を結んでいきたいし、空手で体も鍛え始めた。やっぱり、他人と関わるためには、自分の腹が出ていることを許しちゃいけないんだよ。冗談に聞こえるかもしれないけど、腹を引っ込めるということは、生きる自信に繋がるんだ（笑）。】
なるほど確かに！
森っち（今回の原作・森博嗣氏）がいいそうなことですね、何となく。
安野モヨコさんと結婚してみるみる外見が小綺麗になっていった庵野秀明監督のように、押井監督も変身するのかしら。
監督不行届（安野モヨコ）
私も苦労したよ！（血の涙）

それからちょっとびっくりしたのが、作品のテーマについて語った言葉。
「他人の人生に介入する」ということを、この作品で描きたい。と。
おお、押井監督が。
あの全編アキオのぶつぶつ心情語り、超絶ひとりごと映画『イノセンス』を作った押井監督が。
冒頭のぱたぱたっと鳥が飛ぶCGに何年も費やしたという押井監督が（いやそれは関係ないか？）。
どんな作品に仕上がるのか楽しみですね。
イノセンス (Blu-ray Disc)

**原作について**
実は原作『スカイ・クロラ』はまだ読んだことがないのですが、ドライで突き放した感のある森博嗣の小説のテーマとしてもこれはちょっと驚きかもしれない。これまでの一連の作品と、このスカイクロラシリーズは何か一線を画するものがあるのでしょうか？読んでみよう。
あ、shamonさんが原作読んだばかりと書いておられます。
【航空機モノにありがちなドッグファイトも戦闘、ではなく華麗な舞として描かれています】
とのこと。あああ、飛行機モノなのね！森っち飛行機大好きだもんね！なるほど。。
**原作表紙が鶴田謙二！**
あと、スカイクロラは何と表紙を鶴田謙二が描いている！ということでも気になっていたんですよね。究極映像研究所さんの第一報で知った、鶴田謙二の絵がふんだんに使われている小説版の予告編的ムービーも大層素敵な感じです。
■ノベルズ版『スカイ・クロラ』
今回の映画化でも、「押井守×森博嗣×鶴田謙二か！？」なんても言われていましたがさすがに作画監督は違う人でしたね。
作監は西尾鉄也さん。攻殻S.A.C 2nd GIGの人か、ほう。

**原作について、続き**
さらに気になるのは、この『スカイ・クロラ』、シリーズ化しているというところ。もうこんなに出てる。しかも新作もweb公開の予定とか。
全部順番に映像化していくのでしょうか。。
ナ・バ・テア―None But Air
ダウン・ツ・ヘヴン―Down to Heaven
フラッタ・リンツ・ライフ

うううむ、ほんとに楽しみですね。素直に期待しながら待っていてよさそうです。
**オマケ**
森博嗣のSFでは『女王の百年密室』『迷宮百年の睡魔』の二連作は読みました。
（三部作の予定だそうですね）

森っちの理系的特殊な語り口と大胆なトリックがSFに見事に合っていて、面白かった。
今回押井監督の原作に取り上げられたことで、森っちもよりメジャーになるのでしょうか（森っち風にいうと「メジャ」）。その影響でこれとか他の作品も映像化（TVアニメシリーズとか）したりして。