はいからさんよもう一度

お友だちの日記によると、最近の卒業式のハカマ姿は何かが違う….。着物の柄もハデハデだし、髪も全部アップにしちゃったりフワフワにしちゃったり。
なぜ「しちゃったり」なのかというと、私たち（30代前後？以降？）の中ではハカマといえば、

**紫か紅の矢絣
**髪は長いのをそのまま肩にたらしてサイドだけまとめる。
**足元はたうぜん編み上げのブーツ！
そう、『はいからさんが通る』のイメージなんですよね～～。大正浪漫！
その影響を、最近の袴スタイルは受けていないらしい。そっかあなるほどなるほど。それで何となくこの季節に見かける袴さんたちを見て据わりの悪い思いをしていたのかも。
でもでもやっぱり、はいからさんの影響の有無のみならず….。今のような卒業式シーズンや成人式、浴衣の季節になるといっつもいっつも思うのですが、最近の着物って、色柄が…..安っぽい…..(；_；)。
ちょっと前のドラマ枠で大奥モノが流行ってた時ありましたよね。たまたまTVつけた時にやっていて、着物の色柄がすんごくポップでびっくりしたことも思い出しました。パステルカラーなんですよね。あと髪の結い方とかも何だか違うの。違和感があって。
昔TVで見ていた時代劇の印象って、まあ再放送でフィルムが劣化したりも手伝ってとにかく枯れた雰囲気。その褪せた感じが”着物”、というイメージが自分の中で根強いだけなのかしら…。
私たちがそういう時代劇やはいからさんで育ったように、次の世代はこないだの大奥モノドラマとか今みんなが着ているみたいなポップなパステルカラーを”着物”だと思って大きくなるのかなあ。うーん、うーん。そういうのが主流になってしまってるってことは、私が素敵だと思う渋い色柄って今の若い人たちにはババくさいってこと？(；×；)。
まあとりあえず、自分の手元にある着物関係を並べてみる。
**高校の卒業式の時の写真**
引っぱり出してきてみた☆ やりましたよ私もはいからさん♪
ううんはしゃいでおります。
古い写真だしものすごく良い天気だったらしく、光りすぎてるけど実物はもっと濃いい紅色でした。この日のためにちんちくりんのショートだった髪も一生懸命伸ばして、何とかはいからスタイルに持っていったものです。靴も編み上げブーツだよ♪
矢絣にするとスタンダードすぎるかなあ、と思ってレンタルやさんで敢えて濃紅無地を選んだのでした。それっくらい多かったような気がするんだよなあ。
**オットくんの妹ちゃんの成人式のお着物**
おばさまが成人した時のもので（約20年前？）、親戚の女の子たち一同が順番に着たお品だそうです。これがもうとんでもなく可愛かった！！柄をちら見せ。

ちら。
かっかっ可愛いでしょう！？鼻血でそうでしょ！？（←着物に対する表現として間違ってる？）写真だとちょっとわかりづらいかもしれないけど、今絶対見ない色柄なんですよね。どうしてこういうの作ってくれないのかな～～。
**祖母の浴衣反物**
前にも何度か載せましたね。左の鼠色と、右の紺色両方ともです。

右の帯は2本とも、やはり高校生くらいの時に知り合いからお下がりで頂いたもの。特に褪せた紅色のがお気に入りです。こういう色って今もう見かけなくないですか？ THAT’S 和！THAT’S 日本！て感じですんごい素敵なのに。こういうのぜひとも復刻してほしいなぁ～。それともどこかでそういう動きがあったりするのかな。
何でもかんでも昔は良かったなんて言うつもりはないけれど….昔のものの良さは上書きしないでほしいものです。
***祖母の着物関連あひる記事***
**浴衣お仕立て注文。
**鼠色の浴衣できあがり姿。（←酔っぱらってデキあがってるという意味でもあったりして）
**着物小物。紫のストールと小さなカバンは去年の夏秋に重宝しました。