食べ物の好みがぴったり合致しているという友人夫婦と違いすぎるオットくんと私

友人女子から高級で美味しいチョコを頂いてしまいました。不思議なカオがついている、VAN DENDER（ヴァン・デンダー）のチョコ。新宿高島屋で買ったそうです。チョコがちゃんと美味しいんだよ、とくれたのですが確かに美味しい。赤いハートはクランベリー？ラズベリー？の風味がほのかに甘酸っぱく。
今年のバレンタインはいつにもましてやる気がなくて（オットも私も年中行事やアニバーサリーに無頓着）まるっきり意識してなかったのでびっくりでした。う、嬉しいもんですねバレンタインチョコ。でへへへへ（その笑い方はヤメロ）。
嬉しいものだなでへへへへとは思ったものの、オットはもともとチョコそんな好きじゃないのでやりがいもないし。同じハート形なら肉とか、ハツとかの方が顔を輝かせるだろうし。でもなんかやだし。

オットより私の方が100万倍くらいチョコ好きなのになんでそんな薄い反応しかしない輩に渡さないといかんのじゃ。自分で食う。
というわけで友人からのチョコが呼び水になり、自分用にチョコ買ってみました。立ち寄ったバレンタインコーナーの中でシンプルそうだった小樽のルタオ。ダージリン風味。あら生チョコかと思ったけど固いチョコだった。だが美味しい。

今回チョコくれた友人夫婦は、二人とも食べ物の好みがものすごくぴったりなのだそうです。うちはいろいろズレてるので食べ物に関して歓びや美味しみを共有できるという感覚がいまひとつよくわからず、そんなズレを感じた時にはふと彼らのことを思い出したりします。
例えば六花亭のミニアップルパイ『君が家』とか、一年のうち11月にしか販売しないという超レアかつ激ウマなものなどに対しうまうまがふがふ興奮しているのは私一人。肉とか肉とかそういうものはオットの方に多めにあげたり、私が苦手な鶏皮もオットにあげたり、パンの端っことかご飯のおこげはオットが固いからイラナイっていうので私が一人占めしたりするという共生関係にあります。
かれこれ10年近くもこれが当たり前の生活を送ってきたものだから、お互い好きなものを一人占めできて良いんじゃないか二人とも心狭いし、分け合うとか無理、と思ってきたものですが、先日冷凍してある『君が家』を食べちゃおうかな、ああでもなくなっちゃうよどうしよう、と一人逡巡していて、ふとこういう時に件の友人夫婦のように二人とも同じくらい美味しいと思っていて、同じくらい食べたいけど同じくらいもったいないとも思っていたら、ああどうしよう、ねえ？でも…食べちゃおっか？食べちゃおうよ！じゃあお茶もちょっととっておきのクスミティーとか淹れちゃう？わーいそうしよう！っていうやりとりをひょっとしてリアルで二人で出来るってことですかねいつも私が脳内で一人でやってることをやだ何それ楽しそうって思ったらちょっと涙出そうになりました。
美味しいものを仲良くほのぼのと分け合っている幻を見てしまい（しかも相手はオットではあり得ないからなんかよくわからない架空の人と。ていうか女性だった気がする）、現実のあっまた美味しそうなもの一人で食べてる！なにをう、味が判らない方が悪い、ちょっとよこせ、ぎゃあ雑な食べ方しないで！ぎゃあぎゃあ、ぎゃあぎゃあ、という海鳥が魚を奪い合っているかのような浅ましい騒ぎとの落差に気が遠くなりそうでした。賢者の贈り物的な事象が発生したら絶対つかみあいのケンカになる夫婦です。
オットがこんなふうに浅ましくなってしまったのは私のケチくささがうつったんだよなと申し訳なく思っていましたが、そういえば昔から団体で焼き肉とか食べに行っても肉の皿を囲い込んで全部一人で食べようとしたり、人が焼いてる肉を片端から食べてったりするから友人たちの間でも大不評でこいつの周りに肉を置くなとか警戒態勢を取られたりしてたじゃないか。全然私のせいじゃない。
関連あひる。
■September 27, 2007 おいしいと思うなら食べてもよい
 六花亭　甘酸っぱさがおいしい　ストロベリーチョコセット
販売元：六花亭