『作りたい女と食べたい女』ドラマ化!そして同性婚実現へのチャリティプロジェクト![まじめに]

作りたい女と食べたい女 1 (it COMICS) Kindle版 ゆざき さかおみ

おおお!!1話良かった!!主演のお二人とも原作そのまんま!!

原作大好きでweb掲載も単行本も楽しみにしていたら、ドラマ化!!さらには、「#物語のままで終わらせない」というハッシュタグで何が始まるのかと思っていたら…、同性婚実現へのチャリティプロジェクト!!おおおおお!!!



わあああ!!

(以下、差別や家族のしんどさなど、真面目で重い内容にも言及しています。概ね主演のお二人がステキ!!原作もステキ!!って話なんですけど)

チャリティプロジェクトはこちら。

チャリティプロジェクト | 作りたい女と食べたい女 | KADOKAWA

私はさっそく全部入りのチャリティグッズ オムライスセット注文しました!
いやあ、すごいなああ。
よしながふみさんの『きのう何食べた?』から始まったと勝手に思っているのですが、この、同性愛の関係をベースにした日常もの(あるいはゴハンもの)、というジャンル。きの何ドラマが大当たりして広く世間に受け入れられた(と勝手に思っている)のも感慨深かったけれど、さらに、それだけで終わらせないムーブメントを…つくたべは起こそうとしているのだなあと…感慨深いです。応援するしかない!

その志の尊さはもちろんですが。
とにかく漫画の二人がかわいい。関係性が。
そしたらドラマって!!
野本さん役の比嘉愛未さんが!!美しくて!!番宣めっちゃ見たんですけどもう!!美しくて!!ってあんまり言うとあれなのルッキズムなの?いや、あのね、中身も含めて美しいと感じてしまうことに抗えないのです…キャントストップフィールビューティフォー(なんで英語しかも棒)。インタビューで、原作やそのテーマをすごく大事にしてくれているのが伝わってきて…嬉しい美しい嬉しい。

そして特筆すべきは、春日さん役の、西野恵未さん!!
すっごいそっくり!!!大柄で落ち着きのある、春日さんの存在感そのまんま!!もう本人!!!

でね?
西野恵未さん、こんなかんじでマンガの春日さんにめっちゃ寄せてくれてるんですけど、


なんと、ミュージシャンだとおっしゃるじゃないですか!
ミュージシャンとしての西野恵未さんは…

すっごい素敵すっごい素敵!!
やっぱり背高いんだ!!ゴージャス!!

これって…これって…あの原作の春日さんに当てはめてしまうと!
あの春日さんが、実は音楽やっててステージに立ってピアノ弾いたり歌ったりしてると思ったら!!!ドレスアップして弾き語りなんてしてしまっているとしたら!!
大変。野本さんが鼻血で失血しちゃう。大変。

ぜひ!作者ゆざきさかおみさんにそんな絵を!描いてほしー!!

はあはあ。すいません取り乱しました。
この作品、素敵なところたくさんあるんですけど、春日さんが野本さんのお料理のナイスな提案にすぐ淡々と「天才ですか」とか「また天才の発想を…」とか言ってくれるところとか。

ただ、他であまり見たことないな、と思ったすごい点は、ゴハン系なのに「食べない人」、「食べることそのものが苦手な人」にも焦点を当てているところです。存じ上げなかった…そういう人もいらっしゃるのか。それも、「いろんな悲しい事情があって食べられなくなっていたけれど、無事食べることの喜びを取り戻したよ!」とはならなそう。食べられなくても、食べることが好きじゃなくても別にいいじゃないですか、というスタンス。それがすごいなと。安易に良い話にまとめてしまわないところが。

家族からの「良かれと思って」の言葉や態度とかがね、春日さんも南雲さんも、食べたいのに、食べたくないのに、食べることを否定されたり、強要されたり、「本人が望んでいることを否定し、望んでいない形を押し付けようとする」という、よくある家族からの暴力を、すごく簡潔に、わかりやすく描いているんですよね。

さらに、そういうしんどい描写の回には必ず、「差別的な表現が含まれます」と注意書きをして、心の準備をさせてくれる。

あのドラマもそうでした、『恋せぬふたり』!とっても好きだった。同時期に放送されていた『ミステリと云う勿れ』も好きで両方見てたけど、『つくたべ』や『恋せぬ』でそういう優しい注釈があることに慣れてしまっていたので、『ミステリ』の方はそういう注釈一切なしでいきなり暴力的な場面を衝撃的に流していて面食らってしまったりも。これまでの普通のドラマのやりかたなんですけどね。でも、今後は注釈を流すことがスタンダードになるといいな、と思います。

(『ミステリ』は、原作にない無駄で無意味な恋愛要素も残念だったな。菅田将暉くんも伊藤沙莉さんもすっごく良かっただけに残念)

他に原作の好きなところは、食器に凝ることも、紙皿使うこともどっちもヨシ!って扱ってくれるところ〜。前に書いたなんでもない日に紙皿って話もね、友人が「あれ読んで大きく首を縦に振ったよ」と言ってくれてすっごく嬉しかったの!フィクションや雑誌でありがちな…「やっぱり紙皿じゃ味気ないし」とか、「丁寧な暮らし」とか言われてしまうとね、いやもちろんそれも素敵なんだけどわかるんだけど。「否定しない」って大事で、そしてとても難しいな…と思います。なるべく気をつけたい。

とりあえずドラマが毎日放送されるなんて!楽しみだー!
ドラマ、放送日が変則的なのでご注意ください。

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関連リンク
わかりやすいつくたべ紹介記事。
『作りたい女と食べたい女』が解く呪い。「女と料理」、レズビアン・アイデンティティー | CINRA

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関連あひる
「料理好き、というと男受けが良い」的なアレ、そいえば私もずいぶん前から編み物とか縫い物に対して憤ってここに書いてきたな。ま○こで編み物してんじゃねえよとか。真面目な話題って最近だけじゃなくわりと地続きに昔から書いてるな。

2007-10-13 編み物に臨む女子の気持ち

2010-02-20 キンカ堂の貸しミシンコーナーで、通園グッズを縫う

それにしても本当に、通園グッズって手縫いさせられるんですね。
旧態依然とした母親像をしれっと求められる現実を目の当たりにしました。
園によっては「既製品を買ってくるの禁止」というスパルタなところもあるのだとか。
解せぬ。
やっぱり「手作りがお母さんの愛情の証」だかららしいですよ…。今時既製品のほうがよっぽど丈夫で安いのになあ。
(他の子と区別をつけるため、という説明もあるらしいけれど、手作りだって生地がかぶったら意味がないし、実際売れ筋の布とかあるし、理由として弱い)


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絵がほんと綺麗で素敵で惚れ惚れする。ご飯がめっちゃリアルかつすんごい美味しそうなの!

作りたい女と食べたい女 3 (it COMICS) Kindle版 ゆざき さかおみ (著)

作りたい女と食べたい女 2 (it COMICS) Kindle版 ゆざき さかおみ

作りたい女と食べたい女 1 (it COMICS) Kindle版 ゆざき さかおみ


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